高血圧 糖尿病 健康本

【ベストセラー健康本】メタボ解消から老化対策まで『血糖値・血圧を下げる! 発酵あずき・煮あずき』

【ベストセラー健康本】メタボ解消から老化対策まで『血糖値・血圧を下げる! 発酵あずき・煮あずき』
予防・健康
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血糖値や血圧上昇も抑制する「あずき」

昔から身近な存在の食材「あずき」。栄養豊富で、血糖値や血圧の上昇を抑制する成分も多く含まれる。このことから生活習慣病の改善や抗がん作用、メタボ解消、老化防止から更年期障害改善まで、さまざまな健康効果が期待されている。『血糖値・血圧を下げる! 発酵あずき・煮あずき』(宝島社刊、1100円)は、漢方医学、自然療法、食事療法などにくわしい石原新菜医師による解説、料理家の田内しょうこさん考案のレシピで、あずきのパワーを解き明かす。

体内の活性酸素抑制が生活習慣病の予防に

まず、あずきの持つ強い抗酸化作用は、体内の活性酸素を抑制する。それが生活習慣病の予防や改善につながり、毛細血管が広がることで血流もよくなり、高血圧の予防や血糖値のコントロールにも効果があるという。豊富な食物繊維は腸内環境を整え、がん予防にもつながる。

平安時代、小正月に「あずき粥」を食べる習慣があり、江戸時代にはハレの日に赤飯を炊いて食べる習慣が広まるなど、先人の教えは尊い。そして、いま注目したいのが「発酵あずき」だという。あずきを米麹で発酵させることで体への吸収率が高まり、うまみや甘み、栄養価が上昇、砂糖を加えないためヘルシーな調理法だという。

発酵あずきの作り方

発酵あずきの作り方は以下のとおり。

①煮て粗熱を取る

あずきを水洗いし、鍋でたっぷりの水で煮立てる。一度アクを洗い流し、再び強めの中火で約分煮る(煮汁も栄養豊富なので別に取っておき、料理などに活用)。さらにやわらかくなるまで煮て水を切り粗熱を取る

②炊飯器へ

煮たあずきと米麹、水を炊飯器の内釜に入れ混ぜる

③ひと晩保温

炊飯器のふたを開けたままぬれふきんをかぶせ、7~8時間以上保温メニューに

④冷ます

常温になるまで冷ましたら、容器に移し替え冷蔵庫で保存(冷蔵5日間、冷凍1カ月が目安)

75レシピを収録

編集を担当した宝島社ムック局の原川さち枝さんはこう語る。

「栄養価も高く健康効果の高いあずき。本書では発酵ブームで人気の高まっている発酵あずきや食物繊維豊富な煮あずき、また老化予防にも効くあずき茶など、計75レシピを収録しています。あずきはおかずとしてはもちろん、おやつにしたり、トーストに塗ったり、ドリンクにしてもおいしく、バリエーションも豊富なので飽きずに毎日続けられます。ぜひお試しください」

驚きの効果を秘めたあずきの力を毎日おいしく取り入れるための楽しい指南書だ。

こんなにある!あずき活用メニュー

<メインディッシュ>

  • 蒸し鶏のあずき香味ソースかけ
  • あずきのヘルシーハンバーグ
  • あずき入りドライカレー

<スープ>

  • 手羽中とキャベツのスープ
  • あずきのガスパチョ

<ごはん>

  • あずきと鶏ごぼうの炊き込みごはん
  • あずきのチーズリゾット

<パン&ケーキ>

  • あずきとかぼちゃのコッペサンド
  • あずきパンケーキ

<スイーツ>

  • かんたん豆花
  • あずき抹茶ラテ

※本書の75レシピから抜粋
 

執筆者
ジャーナリスト
田幸 和歌子
医療ジャーナリスト。1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経て、フリーランスのライターに。「週刊アサヒ芸能」で健康・医療関連のコラム「診察室のツボ」を連載中。『文藝春秋スーパードクターに教わる最新治療2023』での取材・執筆や、健康雑誌、女性誌などで女性の身体にまつわる記事を多数執筆。