体脂肪増えると満腹感を得られない
1月も半ばを過ぎれば、新年のムードもなくなり、緩んだ体を整えなくては!とダイエットを意識する人が多くいます。ダイエットの際、一番困難を感じるのは「いかに食欲を抑えるか」です。
空腹になると、胃から血液中に食欲増進ホルモンの「グレリン」という物質が分泌されます。グレリンは脳の視床下部を刺激し、空腹感を生み出します。そこで食事をすると、こんどは食欲抑制ホルモン「レプチン」が分泌されて満腹感を生み出します。この調整によってバランスが保たれています。
しかし、体脂肪が増えすぎるとレプチンの感受性が低下するため、いくら食べても満腹感が得られない、食べ過ぎてしまう、という状態が起こります。また、睡眠不足になると、グレリン(食欲増進ホルモン)が多く分泌されるようになるため、高脂肪、高カロリーのものを求めやすくなります。
睡眠不足、ストレスで空腹感
夜中に空腹感が生まれるのも、この影響が考えられます。また、ストレスを多く感じるとホルモンバランスは崩れますし、血糖値が乱高下している場合にも、血糖値が下がってくることでつらい空腹感を感じることがあります。
栄養バランスが偏っている際にも食欲は増進します。つまり、異常な食欲がある場合は、生活習慣を整えることから始めましょう。つらい空腹感があるときには「温かい汁物」「よく噛めるもの」「タンパク質」をお勧めします。
ダイエット食材なのに栄養価高いオートミール
成城石井で「オートミールリゾット ミネストローネ風」(5食入り)を発見しました(646円で購入)。粉末のスープとオートミールが別袋で入っています。カップにオートミール、粉末スープを入れ、熱湯160ccを注ぎ入れ、よく混ぜ合わせると簡単に具沢山のスープが出来上がりました。
オートミールはダイエット食材として人気があります。その理由は栄養価の高さです。100グラムあたりで精白米と比較すると、タンパク質は約2倍、むくみの改善に必要なカリウムは約3倍、カルシウムは約9倍、糖質代謝に必要なビタミンB1も約2.5倍、食物繊維は18.8倍含まれます。少量でも不足しがちな栄養素が取れるのは魅力的です。
食物繊維を多く満足感高い
かき混ぜて口に含むと、しっかりとした味わいのスープに柔らかくなったオートミールがよく合います。食物繊維が多く、しっかりと噛まなくてはいけないため自然と噛む回数が増えますし、味が濃いぶん食べた満足感も高まります。
1食128キロカロリーで、タンパク質は3.4グラムです。ここに卵やチーズを加えたら朝食にも最適なスープになりそうです。年の初めのダイエット、まずは食習慣を整えることから始めましょう。