ダイエット 健康本

【ベストセラー健康本】これが「痩せる間食」ベスト5

【ベストセラー健康本】これが「痩せる間食」ベスト5
予防・健康
文字サイズ

炭水化物を取りながらでもOK!究極のダイエット法

痩せたいとは思いながらも、何をやっても長続きせずにリバウンドする、あるいは効果が出る前に脱落してしまったという人に“最後の手段”を紹介します。炭水化物を取りながら、お酒もやめずにできる究極のダイエット法とは—。

今回紹介する本のタイトルは『「内臓脂肪がなかなか減らない!」という人でも勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術』(アスコム刊、1320円)。著者の齋藤真理子さん=写真=は、神奈川県逗子市にある山本メディカルセンターの理事長を務める分子栄養学認定医。著者自身が実践して、2カ月で6キロの減量を実現した「齋藤式満腹痩せメソッド」をまとめた1冊です。

体内に蓄えられてしまった内臓脂肪をエネルギーとして有効利用することで、内臓脂肪が減ってエネルギーが満ち、結果として元気に痩せる体質にしていく—という理論に基づいています。

こうすれば内臓脂肪が勝手に落ちていく

齋藤さんによると、内臓脂肪が勝手に落ちていく体になるために重要なポイントは2つ。①脂肪燃焼体質と②血糖値の安定です。そして、実現に必要なメソッドは、①MCTオイル生活②満腹フードで糖質減少③戦略的間食の実践—です。

「満腹フード」とは低糖質の食材でかさ増しした料理と、主食を満腹感を得やすい食材に置き換えたもの。「戦略的間食」とは、間食を“しない”のではなく、間食に適した食材を戦略的に取ることで血糖値を安定したまま空腹感をなくしていく取り組み。それらと並行して著者が推奨するのが、この本の核でもある「MCTオイル」を利用した食生活の実践です。

MCTとは、中鎖脂肪酸を意味し、ココナツなどのヤシ科植物の種実に含まれる成分で、その油は脂肪燃焼の他に免疫力向上、抗菌作用、アレルギー改善、美肌などの働きを持ちます。MCTオイルを食事にかけたり、サプリ的に摂取したりすることで、「勝手に内臓脂肪が落ちていく」そうです。

MCTオイルをフル活用

分子構造が小さいMCTオイルは体内で素早く消化され、ケトン体という物質を産生します。このケトン体は、活性酸素によりダメージを受けているミトコンドリアを元気づけ、エネルギーが作り出されて元気になります。これを継続することで、体は脂肪が燃焼する体質に変化し、面倒な食事制限や運動に関係なく、内臓脂肪が減っていく—という仕組みです。

アスコムの編集担当、中村悟志氏は、「実際に無理なく続けられて痩せられるものじゃないと、出版する意味はないと思い自分でも試しました。飲み会続きでも1カ月3キロ減。体内のエネルギー量が上がったのか疲労感も少なくなった気がします」と自信を見せています。

新年こそダイエットを、と考えている人はご一読を。

齋藤式「痩せる間食」ベスト5

第1位:スープ…コーンスープなど糖質の高いスープは避ける
第2位:茎わかめ…1日約15グラムを目安に
第3位:ミックスナッツ…無塩タイプがオススメ。1日あたり手のひら一杯が目安
第4位:高カカオチョコレート…カカオ70%以上のものを。1日20~25グラムが目安
第5位:バナナ…1本を5分の1ずつ、1日に何回かに分けて食べる

執筆者
医療ジャーナリスト
竹中 秀二
学生時代から食品業界の専門紙でアルバイト原稿を執筆。大学卒業後は出版社に勤務し、児童向け書籍や学術誌の編集を担当。その後フリーとなり、新聞、雑誌で医療健康関連の取材を重ねる一方、医療や芸能関連書籍の企画・編集・取材・執筆を行う。