年齢とともにタンパク質はどんどん不足
ここ数年はタンパク質ブームで、「タンパク質〇gがとれる」と表記された食品がたくさん発売されています。トレーニングで筋肉をつけたい人やダイエットをしたい人に向けたものと思われがちですが、年齢を重ねた人ほど、うまく活用してほしい食品です。
タンパク質は筋肉だけでなく、皮膚、爪、臓器、血液、髪など、体を構成する材料になります。また、ホルモンなど神経伝達物質の材料となり、免疫や代謝、血圧調整などにも関与しています。1グラムあたり4キロカロリーの熱量をもち、エネルギー源としても使われ、どの世代にも必要なのですが、年齢を重ねてきた人により意識してほしいのは下記の理由からです。
①そもそもタンパク質量が不足している②筋肉は高齢になるほど減少していき、また作りづらい③肉や魚などタンパク質の多い食材は、消化に負担がかかるため摂取量が減りがち。
筋肉量は60代で20代の約6割、80代で約5割程度まで減少していきます。筋肉が衰えれば運動や認知機能の低下が起こりやすくなります。何より、臓器も筋肉で作られているので、筋肉量の低下は体全体の問題でもあるのです。
体重1キログラムあたり1グラムが目安
タンパク質摂取の目安は「体重1キログラムあたり1グラム」です。体重が60キログラムの人はタンパク質の質量で60グラムが必要です。豚肉ロース100グラムでタンパク質は27グラム、卵1個8グラム、納豆1パック(30グラム)で5グラムほどです。朝はパン1枚、昼は麺類、夜にちょっと肉や魚を食べているぐらいでは、まったくタンパク質は足りていないことになります。
良い商品がないか探していたところ、スーパーで森永乳業「プレミル からだケアミルク」を発見しました(268円で購入)。牛乳は、タンパク質やカルシウムを補給しやすい食品として知られていますが、この商品には「高たんぱく35g カルシウム2倍」と書かれており、1本720ミリリットルでタンパク質が35グラム含まれます。
コップ1杯(200ミリリットル)で約10グラム、これは通常の普通牛乳の1.5倍ほどです。牛乳であれば、コーヒーや紅茶に加えたり、味噌汁やスープなどにも使うことができ、タンパク質量を増やすのにピッタリです。
この牛乳がさらにすごいのは、日本人全体が不足しているカルシウムも牛乳の2倍含まれ、さらに腸内環境改善に必要な乳酸菌(シールド乳酸菌)入りで、低脂肪でもあることです。
このミルクは牛乳本来の栄養素に加え、ほしい栄養素を配合した「次世代型ミルク」と言えそうです。飲んでみた味わいは、あっさりと優しい牛乳です。こうした商品を上手に使って、しっかり体づくりをしていきたいですね。