健康法 生活習慣 物価高に負けない食薬習慣

物価高に負けない食薬習慣(2)~1カ月分のレシートを分析し体質改善&節約

物価高に負けない食薬習慣(2)~1カ月分のレシートを分析し体質改善&節約
予防・健康
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健康寿命と資産寿命を守ろう

人生100年時代、健康寿命と資産寿命はどちらも重要です。老後2000万円問題を不安に感じる人も多いと思いますが、2024年から始まる新NISA制度に少し希望の兆しが見えてきました。現行のNISAと比べ、非課税保有期間が無期限化され、積立投資枠と成長投資枠の併用が可能になったり、売却時の投資枠の再利用が可能になったりと改正によりメリットが増えます。

これは朗報ですが、物価高の中で、月々に積み立てるおカネを捻出するのは大変で、より家計が逼迫(ひっぱく)することも考えられます。

副業を解禁する会社も出てきましたが、まずは節約で対処する方の方が多いでしょう。

そこで、今回は小さな浪費の積み重ねを見直して、健康生活につながる食薬習慣を紹介していきます。

無駄食いしていた人ほど節約できる

次の手順で、レシートを使った「1カ月間チャレンジ」に挑戦してみましょう。

  1. 今月利用するスーパー、コンビニエンスストア、外食など食に関わるレシートを保存します。
  2. そのレシートのうち無駄だったと思うものに蛍光ペンなどでマーカーをします。
  3. レシートはコンビニ、スーパー、外食など種別にジップロックなどの袋に入れます。
  4. 1カ月後、自分の傾向を評価します。

マーカーのついた量が多かったカテゴリーは、無駄遣い危険エリアだということがわかります。来月からあまり足を運ばないようにすると自動的に節約になります。

マーカーをつけた金額を合計すると、趣味で我慢していたものや、投資などに回せる金額が分かります。

多くの場合、菓子類や菓子パン、酒、ジュース、総菜、グミなどで無駄遣いが目にとまると思います。3度の体を作るために必要な食事とは別のものです。この分析を毎月繰り返すことで、生活習慣病の予防、ダイエット、節約とさまざまなメリットを得られる可能性があります。

レシート集めて体質改善&節約術

1カ月チャレンジの翌月からどうするか。

  1. 無駄遣いの危険エリアには気分転換など気軽な気持ちで近づかないようにする。
  2. 無駄遣いをしがちなカテゴリーに対し1カ月あたりの頻度と1回の上限額、1カ月での上限額などを設定して、感情を抜きにした管理をする。

健康になることだけをモチベーションにしていると無駄食いの節制を実行することにハードルの高さを感じる人も多いと思います。そこに、新たにおカネという異なるモチベーションを加えることで、より実行力を高めることができます。これは未来の自分への“蓄え”となります。無駄食いしていた人は、ぜひお試しくださいね。

解説・執筆者
薬剤師、国際中医師
大久保 愛
食薬の第一人者、薬剤師、漢方カウンセラー、国際中医師、日本初の国際中医美容師、薬膳料理研究家、作家、アイカ製薬代表取締役。未病を治す専門家としてAI漢方・食薬相談システム『CrowdSalon』開発や『食薬アドバイザー』資格養成、商品開発、企業コンサルティングなどに携わる。著書『心がバテない食薬習慣』は発売1カ月で7万部突破のベストセラーに。著書多数。https://crowdsalon.com/。