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「骨のアンチエイジング」でタンパク質とともに大切な3つの栄養素

「骨のアンチエイジング」でタンパク質とともに大切な3つの栄養素
エイジングケア
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美容面から最も注目すべき栄養素はタンパク質

日本もかつては食糧難で飢えに苦しんだ時代がありましたが、現在は24時間営業のコンビニやスーパーでいつでも食べ物を手に入れることができます。そんな時代にも関わらず、当院で詳細な栄養評価を行うと、約9割の方は何かしらの潜在的な栄養不足にあるのです。これらは、偏食や小食、食事回数、不適切なダイエットなどが原因となっています。

整容面からアンチエイジングを意識した場合、潜在的な栄養不足の中で最も注目すべき栄養素はタンパク質です。なぜなら、タンパク質は美しく健康的な肌や骨を保つために必要であり、中年以降で不足しやすいからです。さらに年齢を重ね、70~80歳になるとタンパク質不足はサルコペニアやフレイルの原因になります。

タンパク質が大事な栄養素だと知っており、「肉や魚を毎日食べている」という人も多いでしょう。けれども、肉や魚を100グラム食べて、100グラムのタンパク質がとれるわけではありません。種類にもよりますが肉100グラムに含まれるタンパク質量は約20グラムであり、全体の20%にしか満たないのです。当院では体重1キロあたり1.5~2グラムのタンパク質摂取を推奨していますから、体重60キロの人は、最低でも1日90グラムのタンパク質を摂取していただきたいです。

これは肉量に換算すると約450グラムにもなるので、食生活からのみの摂取が困難であれば、プロテインのサプリメントを上手に使うのもおススメです。

タンパク質とともに摂取したい栄養素は?

さて、さらに踏み込んで、若々しい骨格(骨)を保つためにタンパク質と一緒に摂取したい栄養素をお伝えします。

ビタミンDとカルシウム

意外かもしれませんがタンパク質は筋肉だけではなく、骨や歯の栄養素でもあります。

骨の構造はよく鉄筋コンクリートに例えられます。鉄筋に相当するのがタンパク質からなるコラーゲンで、コンクリートに相当するのがカルシウムなどのミネラルです。

ところが、年齢を重ねるとカルシウムを摂取しても腸からの吸収が悪くなってきます。そこで活躍するのがビタミンDです。ビタミンDは腸からカルシウムの吸収を助けて、骨や歯を丈夫にしてくれます。

さらに最近では筋肉の合成を促すビタミンDも注目されています。いつまでも若々しい歯や姿勢、骨格を保つにビタミンDは欠かせないのです。

ビタミンK

ビタミンKはカルシウムを骨に定着させる働きがあります。前述したビタミンDと合わせて、丈夫で強い骨を作る働きがあります。ただし、ビタミンKには血液を固まらせる働きがあるため、「ワルファリン」という薬を飲んでいる方は薬の作用が低下してしまうので、注意が必要です。

アンチエイジングに取り組みたい人は、単にタンパク質の摂取量を意識するだけではなく、相性のよい栄養素にも注目しましょう。

  • 偏食気味な中年男性は潜在的にタンパク質不足になりやすい
  • タンパク質は筋肉だけではなく、美しくて丈夫な骨の形成にも欠かせない
  • 骨のアンチエイジングのため、タンパク質と相性のよい3つの栄養素を知ろう
解説・執筆者
形成外科専門医
西嶌 暁生
医学博士、形成外科専門医、MBA。1984年7月7日生まれ、富山県出身。形成外科・美容医療の専門医として、10年以上、臨床と研究に従事。2019年から恵比寿形成外科・美容クリニック副院長。著書「だから夫は35歳で嫌われる~メンズスキンケアのススメ」(光文社)が発売中。