健康によいコンビニアイスは?
暑さが厳しい今日この頃、アイスの人気は最高潮に達しています。ここでは、健康や体形維持のためのアイスの選び方についてお伝えします。
2023年1月の時点で、日本国内のコンビニは全国津々浦々、約5万7000店舗あり、消費者がアイスを最も身近に感じる場所でしょう。そこで、コンビニのアイス用冷凍庫に詰まっている商品をのぞいてみると、実はアイスには、(1)アイスクリーム、(2)アイスミルク、(3)ラクトアイス、(4)氷菓—の4種類があります。
アイスクリームは乳固形分15%以上、乳脂肪分8%以上と定義されています。一方、アイスミルクは乳固形分10%以上で乳脂肪分3%以上、ラクトアイスは乳固形分3%以上となっていて、商品の成分表示にも明記されています。
氷菓はカップに入ったかき氷やアイスキャンディータイプがありますが、いずれも清涼飲料水が凍ったのと同じで、砂糖の塊です。
ラクトアイスの中には、誰もが知っているような有名な商品がたくさんあります。さらに成分を聞いて、「脂肪分が少ないからラクトアイスにしよう」と勘違いする人もいるかもしれませんが、それは間違いです。
ラクトアイスは要注意
実はラクトアイスは乳成分が少ないにも関わらず、アイスクリームに近い味を出すために、植物性油脂を足しているのです。そして、植物性油脂にはトランス脂肪酸が多く含まれます。
トランス脂肪酸は天然のものと、工業的に作られたものがあり、工業的なトランス脂肪酸は植物性油脂に多く含まれ、心疾患のリスクを高めることがわかっています。
他にも、ラクトアイスはアイスクリームに比べると食品添加物が多く、カロリーが高い傾向にあります。すなわち、ラクトアイスとアイスクリームは完全に別物なのです。
ラクトアイスのメリットは、「安くておいしく、商品ラインアップが豊富 」であることです。
私は、ラクトアイスを食べるなと伝えたいわけではありません。食べたいものを必要以上に我慢することはストレスの蓄積にもつながると思います。ただ、この記事はアンチエイジングをテーマにしておりますので、どうしても健康の立場で判断することになります。
人は血管から老化するといわれることがありますが、トランス脂肪酸はまさにその原因なのです。体の内側から健康的なアンチエイジングをするためには、少しくらい高価でも、ちゃんとしたアイスクリームを食べるほうがずっと良いのです。
また、アイスは子供にも食べさせる機会が多いと思いますので、ぜひ正しい知識を知ってほしいです。ちなみに、コーヒーについてくる「フレッシュ」も同じく工業的なトランス脂肪酸を多く含んでおり、ミルクとは別物なので注意してください。
- アイスには4種類ある
- ラクトアイスには、植物性油脂を足すためトランス脂肪酸が多く含まれている
- 健康のためには多少高くても「アイスクリーム」がお勧め