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【50歳からのエイジングケア座談会】第2回(1)「トレーニングで健康と“若さ”を維持する秘訣とは?」

【50歳からのエイジングケア座談会】第2回(1)「トレーニングで健康と“若さ”を維持する秘訣とは?」
コラム・体験記
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今回はトレーニングでアンチエイジングを実践している皆さんに「運動習慣、継続のコツ」を聞きました

「健活手帖」では、50歳からの女性の「健康」と「美」を考える座談会を定期的に行っています。第2回の参加者は、東京・代官山でプライベートエステサロンを経営している川島めぐみさんと、そのお客さまでトレーニング仲間でもある皆さん。川島さんのサロンではボディラインを整える「ハイパーナイフ」という施術を行っています。皆さんの少々ハードなカラダづくりと健康維持の秘訣などをじっくり伺いました。

【ご参加いただいたのはこちらの3人】

川島めぐみ(かわしま・めぐみ)
56歳。ハイパーナイフ専門店代官山「Gumi」オーナー兼削り師。元銀行員、38年前からトレーニングを開始し、2年前に「Gumi」を設立。9年前からボディメイクの大会に出場。ベストボディジャパンモデル部門日本4位、FWJビキニエリート優勝、APFモノキニ、アスリートモデル優勝など受賞多数。

佐藤英己(さとう・えみ)
54歳。自営業。フルマラソン、ウルトラマラソン、筋トレ、ファンクショナルトレーニングなど、多様なジャンルを経験。フルマラソン最高記録は3時間20分。ウルトラマラソン(100km)は11時間、ボディメイク、JBBF女子フィジーク 2021年日本選手権5位など受賞多数。

中山ひのり(なかやま・ひのり)
45歳。メンタルトレーナー。「愛トレ」という、オリジナルコンテンツで女性の自己実現のお手伝いをしている。またバーレスクの要素を取り入れたヒールダンスを通して女性性の解放、自分らしい生き方を見つけるレッスンの講師もしている。

 

37歳。美容アドバイザー。広告代理店、アパレル勤務を経てIT会社を産休中。ダイエット目的で始めたパーソナルトレーニングの結果、ベストボディジャパン2021年度総合優勝を果たす。現在は子育てをしながら健康的なダイエットレシピをInstagramアカウントで配信中。

健康維持のためのトレーニング習慣

朝トレーレングを20年以上継続するには…

聡子:川島さんと佐藤さんは50代ですよね。健康を維持するためにどのような習慣を実践されていますか?

川島めぐみ(めぐみさん):仕事の合間にジムに行くようにして、トレーニングを歯磨きと同じようにする習慣づけています。それと毎朝、5分間だけストレッチをしています。朝起きてリビングで日光を浴びながら、幸せホルモンを出したいなと思って。

聡子:えみさんはどうですか?

佐藤英己(えみさん):ほぼ毎日ジムに行く感じですね。

聡子: 毎日ジム行かれるんですか。それは何年間やられているんですか?

えみさん:ジム通いは、20年以上になります。ジムが朝7時にオープンなので、毎日です。毎日トレーニングをしていますね。あとはストレッチ。トレーナーさんが整体師なんです。毎日整体を受けてマッサージもしてもらっています。運動と整体を交互でやって、運動の疲れを整体でリセッシュするという毎日を続けています。

聡子:なるほど、それを何年も続けているんですね。それがえみさんにとって健康の秘訣ですか?

えみさん:そうですね。(健康維持は)メリハリだと思っているので、運動だけじゃダメで、リセットするということも大事かなとも思います。それで(同時に)疲れも取る。それが元気でいられる私の健康法になります。

あとちょっと頑張れば…が張り合いに


聡子:ジムも整体も行かないで、怠った日がありますか?

えみさん:昔はありましたけど今は競技(大会への出場という目標)がありますので、具合が悪い時以外はまず行きます。気が乗らないなと思っても、とりあえず行きますね。とりあえず行こう、行ったら何かができるかも、というスタンスでいますね。 

聡子:えみさん、20年以上も継続できるコツはなんですか?

えみさん:トレーニングを始めたのは7、8年前なんです。痩せたい気持ちは当時もあったんですけれど、特に太ってはいなかったので、ただ楽しもうという気持ちでした。

聡子:そうですよね。えみさんはダイエットの悩みはなさそうですよね。

えみさん:手が届きそうで届かない、ちょっとした目標を持つことがすごく大事なんです。50歳超えてきたあたりから、年齢を重ねていくたびに目標がなくなりがちになるんですよね。


聡子:えみさんが50歳超えてるのも驚きなんですよね。お若いです。

えみさん:もしかして、あとちょっと頑張れば1キロ痩せるよね、とか。そんな目標を常に持っておくと、なんとなくジムに行こうとか。もう一杯ご飯食べたいところを、『ちょっとセーブしようかな』といった意識が高まってくるんです。手が届きそうだから頑張れるよね、という目標を持っておくと、生活も楽しめるし張り合いがあるなと思ってずっと頑張ってる感じです。結果的にそれが競技に結びついたんですよね。

聡子:そこが20年以上続けられた秘訣なんですね。

えみさん:そんな気がします。

メンタルトレーニングと運動習慣

自分を騙して継続する!?

聡子:めぐみさんは38年間もトレーニングを続けているそうですが、続けてこられた秘訣は何ですか?

めぐみさん:18歳からなのでもう38年になるんですけれど、毎日きれいでいたいという気持ちだけ。頑張っているわけでは全然ないんです。ちょっと食べちゃったら明日少し動けばいいや、とかでやればいいかなと思っていて、そんなに頑張りすぎないでいます。休む時は休んで。そんな気楽な感じでやっていたら38年続いたんです。

聡子:すごいです。長いですよね。

めぐみさん:ボディメイクの大会にも出ましたが、大会は私の目標ではなくて通過点なんです。ただ、いつも大会に出られる体ではありたいな、という気持ちは強い。ジムに行くからには、きれいな体でいたいんです。 365日間きれいでいたくて、大会に出るレベルから7割以内の体をキープしておきたい。大会に出る時にちょっと絞ればいいや、というのが目標だったので、私にとって大会は通過点ということなんです。だから、ちょっとずつやってきた感じで、全然楽な感じなんです。頑張りすぎないのがいいのかなって思います。

聡子:頑張りすぎず、7割くらいの力を発揮していくのも続けるポイントなのですね。ひよりさんは40代になって健康を意識した習慣などを始めていますか?

中山ひのり(ひのりさん): 私もジムには行っていますが、皆さんみたいに毎日通っているわけではないんです。テニスと、あと腸活ですね。

聡子:腸活、流行っていますね~

 ひのりさん:青汁を飲んだりして腸には気をつけていますが、実は完璧主義をやめた時点から続くようになったんです。

聡子:そうなんですか。

ひのりさん:昨年、めぐみさんのエステに行った時に、自分の理想と現実のギャップがありすぎて(習慣を)断念しちゃうことに気づいたんです。それで、自分を騙し騙し、「今日はこれをやった」「今日は青汁飲んだ」から自分にOKを出す、とかね。

聡子:確かにそれ、大事かもしれないですね。

ひのりさん:「今日はスクワット10回やった」から「大成功」と思う。そうやって騙すんですよね、自分を。騙し騙しやっていったら長く続くと思うんです。それで続くと、どこかで結果が絶対見えてくる。そうなると、また続けようと思えるから、初動が大事だと思うんですよね。最初が一番辛い。私みたいに45歳から始める人は「今日、大成功!」みたいな感じでいいんですよね。

「きれいでいたい」はライフラインのひとつ

聡子:頑張りすぎると、どこかでパンクしちゃいますよね。ちなみに、リラクゼーションやストレス管理は何かされていますか。何か、「これがいい!」ということをされていますか?

ひのりさん:私はメンタルトレーニングという仕事をしているので、「騙し騙し、きれいでいたい」ということを自分ですごく正当化するんです。物を買うのもダメじゃなくて、贅沢することも生きるモチベーションと思っています。「きれいでいたい」ということもライフラインのひとつと思っているんです。

聡子:その考え、いいかもですね。素敵です。

ひのりさん:きれいになることは、お水飲むことや電気をつけることと一緒だと思うようにしています。お金を使うことも…もちろん、大金じゃないですが、お金を使うことの罪悪感もなくそう、と。それがけっこうハッピーで入れる秘訣かな。「きれい」を別にしないで、もうライフラインに入れちゃうのがいいかなと思います。

聡子:きれいでいることがライフライン、って言葉はいいですね。それがハッピーの秘訣なんですね。

執筆者
美腸アドバイザー
荒牧 聡子
ベストボディジャパン2021総合優勝のダイエット・腸活アドバイザー。厳しいダイエットで成功後、妊娠・出産を経て体質改善法を習得。産後ママや初心者向けに腸活ダイエットをサポート中。