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まぶたの周りに黄色い色素沈着「眼瞼(がんけん)黄色腫」の治療法

まぶたの周りに黄色い色素沈着「眼瞼(がんけん)黄色腫」の治療法
エイジングケア
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まぶたの黄色腫と改善方法

年齢を重ねると、まぶたの周りに黄色い色素沈着ができている人を見たことはありませんか。それは、「黄色腫」かもしれません。

黄色腫の中でもまぶたにできるものを「眼瞼(がんけん)黄色腫」と呼び、肉眼的には皮膚よりもわずかに盛り上がった黄色斑あるいは黄色結節です。

頻度は中年女性に多いのですが、中年以降の男性でも悩んでいる人は多いようです。高コレステロール血症に合併することもあれば、正常なコレステロール値の人でも症状が生じる場合があります。

改善する方法ですが、高脂血症がある場合は内科的治療も選択肢のひとつです。

そもそも、黄色腫はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が原因と考えられているので、お薬でコレステロールを減らせば、縮小ないし消失させる可能性があります。

また普段の生活でも、LDLコレステロールを増やさないために抗酸化物質を多く含む食品を取ることも大切です。

黄色腫の外科的手術は保険適用

具体的には、ビタミンが豊富な緑黄色野菜や、ポリフェノールを多く含む赤ワインや緑茶などです。

また青魚やネギ、オリーブオイル、ナッツ類には悪玉のLDLコレステロールを下げるだけでなく、善玉のHDLコレステロールを増やす効果もあるのでお勧めです。

なお、コレステロールが高いと「卵を食べないようにしよう」と思う人がいるかもしれません。卵は確かにコレステロールの高い食べ物です。

しかし、厚生労働省は2015年の「日本人の食事摂取基準」からコレステロールの摂取制限をなくしています。

これは、脂質を多く含む食品を食べても、血中のコレステロール値には影響しないことがわかったからです。

実際に卵を食べたときのコレステロールの血中濃度を調べた研究では、健康な人では変化が見られなかったという結果が報告されています。

早期に、そして確実に結果を望む場合は、外科的に切除する方法もあります。

範囲にもよりますが、大抵は局所麻酔により30分ほどで切除できて、健康保険が適用となります。ただし、一度切除しても数年後に再発する可能性はあります。

その他の治療法として、「液体窒素冷凍凝固術」もありますが、複数回の治療が必要な上、完治が困難で再発が多いといったデメリットもあります。

レーザー治療も適応がありますが、肥厚性瘢痕や色素沈着、色素脱失などのリスクもあるので慎重に行う必要があります。

  • まぶたの黄色い色素沈着は黄色腫の可能性が高い
  • 高脂血症がベースにある場合は、内服治療や普段のインナーケアも重要
  • 外科的切除が早くて確実だが、再発もあり得る
     
解説・執筆者
形成外科専門医
西嶌 暁生
医学博士、形成外科専門医、MBA。1984年7月7日生まれ、富山県出身。形成外科・美容医療の専門医として、10年以上、臨床と研究に従事。2019年から恵比寿形成外科・美容クリニック副院長。著書「だから夫は35歳で嫌われる~メンズスキンケアのススメ」(光文社)が発売中。