プラントベースフード、知っていますか?
「プラントベースフード」の市場が国内でも注目され、拡大しています。しかし、消費者には認知が薄く、まだまだ人気がないのが実情です。
プラントベースフードを訳すれば「植物性食品」。動物性の原材料を使わず、植物性の原材料で作られた食品のことです。肉の代わりに大豆やインゲン豆などを使った大豆ミートなどが有名ですが、消費者の印象は「代替食品」でしょう。「なぜ、わざわざ大豆で作ったニセモノを食べなくてはいけないのか」という感覚や「おいしさへの疑問」もあるようです。
プラントベースフードは、この先、世界の人口の食料需要に対して供給が不足することへの対策で、地球環境を維持し持続可能な社会を実現するため重要な意味があります。
栄養面においては、動物性脂質、カロリーを減らし、タンパク質を維持し、食物繊維量をアップさせます。そのため、健康なカラダを維持したい、栄養バランスを整えたいという人には効果的な食品です。
プラントベースフードは、肉の置き換えだけでなく、シーフードや卵、乳製品の代用としても広がっています。なかでも比較的浸透しているのは乳製品かもしれません。
乳製品を植物性の素材で置き換えるものには、日本でもソイミルク、アーモンドミルク、オーツミルク、ライスミルク、ココナッツミルクなどがあり、スーパーの棚に並び、購買数も増えています。これからは代替品ではなく、新しい食品カテゴリーとして、プラントベースフードが選ばれていくと思われます。
ローソンがプラントベースフードの“食べ比べ”商品発売
ローソンでは、プラントベースフードと動物性食品の食べ比べができる新商品の販売を始めました。
「食べ比べ! 2種のスクランブルサンド」(322円)です。鶏卵を使ったスクランブルエッグのサンドイッチと、卵の代替として豆乳加工品とポテトサラダで作った「ソイスクランブル」のサンドイッチが入っています。スクランブルのほかには、ハムやレタスも入っており、205キロカロリーです。
さっそく食べ比べてみました。やや食感が異なりますが、ソイスクランブルが少しとろりとした口あたりながら、あっさりしている印象。どちらもおいしいスクランブルサンドでした。
比較することで「今度はソイスクランブルだけのサンドイッチを食べてみたい」と思う人も出てくるのではと感じました。卵と豆乳では栄養価も異なるため、体調管理や自分の好みに合わせて選択肢が増えるのはうれしいことです。
まだまだハードルが高い印象のプラントベースフードですが、次々とコンビニで出てくる新商品を楽しんで、最新の食文化を味わってみてください。