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【ベストセラー健康本】『お医者さんがすすめるバナナの朝食化ダイエット』

【ベストセラー健康本】『お医者さんがすすめるバナナの朝食化ダイエット』
予防・健康
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自律神経とダイエットに効果的な「バナナ」の朝食活用法

昔から「完全食」として重宝がられてきた「バナナ」。これを朝食に利用することで、健康の維持・増進だけでなく、「ダイエット」に役立てることができる、と指摘する本が話題だ。その名も『お医者さんがすすめるバナナの朝食化ダイエット』(アスコム刊、1430円)。著者は“自律神経ブーム”の火付け役、小林弘幸順天堂大学教授=写真=である。

リバウンドしにくいダイエットフードとされるバナナを、最も効果的に摂る方法—。それは「朝食」として食べることだ。すでに実践している人も少なくないが、本書では医学的根拠を元に解き明かしている。

自身の体調を「自律神経チェック」(別項参照)で振り返ってみると、現代人の大半が程度の差こそあれ自律神経の乱れを起こし、これがひどい人ほど太りやすい傾向にあることが分かる。

そこで著者が勧めるのが、バナナを朝食として利用する、という取り組み。体が「勝手にやせる」ように仕向けるには、自律神経と腸内環境を整えることが大前提となる。その点で最も理想的な食品がバナナ、しかも「朝食」としてバナナを食べることが望まれるのだ。

バナナには、水溶性と不溶性の2つの食物繊維や、双方の特徴をあわせ持つ「レジスタントスターチ」という難消化性のでんぷんが含まれている。ダイエット食として極めて優れた食材なのだ。これを「朝食」として食べることで、痩せやすくなる、快腸、免疫力向上、集中力アップ、情緒の安定—などの効果が得られるという。

リバウンドリスク低く、健康とダイエットをサポートするバナナの秘密

朝食としてのバナナの食べ方について、著者は次の3つを推奨する。

  1. 朝2本を食べる
  2. 朝1本を食べて、間食でもう1本を食べる
  3. 朝1本を食べ、昼か夕食にもう1本を食べる

「そのまま食べるだけでは飽きてしまう」という人に紹介したいのが、「クラッシュバナナ」という食べ方。

これは、バナナをつぶして、白みそとレモン汁を加えたもの。そのまま食べてもいいし、アボカドと牛乳を使ったスムージーや、コーンスープをかけて食べるなどバリエーションも豊富。本書ではその多彩なレシピも紹介されている。

「一気に体重が落ちるダイエット法ではないけれど、急激にやせてもリバウンドしたら意味がない。リバウンドの危険性が低く、『無理なく続けられるダイエット法』という点にこだわりました」と語るのは編集を担当したアスコムの中村悟志氏。

年中スーパーで買えて、最も手軽に食べられるバナナを見直し、あらためて感心させられる1冊だ。

簡単!自律神経チェック

  • すぐ疲れる
  • やる気が出ない
  • よく頭痛が起きる
  • 気分が落ち込む
  • 肩がこる
  • イライラしやすい
  • 腰痛がよく起きる
  • 集中できない
  • 便秘気味、下痢気味
  • 緊張しやすくストレスを受けやすい
  • 肌が荒れる
  • よく眠れない
  • 手足が冷たい
  • いくら寝ても疲れが取れない
  • よくかぜやインフルエンザにかかる
  • 目覚めが悪い
執筆者
医療ジャーナリスト
竹中 秀二
学生時代から食品業界の専門紙でアルバイト原稿を執筆。大学卒業後は出版社に勤務し、児童向け書籍や学術誌の編集を担当。その後フリーとなり、新聞、雑誌で医療健康関連の取材を重ねる一方、医療や芸能関連書籍の企画・編集・取材・執筆を行う。