夏バテ 外食・コンビニ食

【外食・コンビニ健康法】成城石井「蒸し鶏と3種の薬味を効かせたサラダそばひじき」

【外食・コンビニ健康法】成城石井「蒸し鶏と3種の薬味を効かせたサラダそばひじき」
予防・健康
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夏バテ対策と栄養バランス

暑い時期は、のどごしの良い冷たい麺類を食べる機会が増えます。比較的調理が簡単な麺類ですが、そうめんやざるそば、冷やしうどんなど、麺ののどごしを重視した場合、栄養バランスを崩すことにもつながります。

夏バテには、さまざまな要因があります。暑さによって食欲が落ち、栄養バランスが偏るのは大きな要素のひとつです。麺類が多くなり、炭水化物に偏った場合、血糖値の乱高下が起きやすく、疲労へつながります。また、糖を代謝させる際に必要なビタミンB1が不足し、摂取した栄養がエネルギーに換わらないことで、倦怠(けんたい)感やだるさにもつながります。

麺ばかり摂取していると、体を温める働きのあるタンパク質の摂取も少なくなりがちです。外は暑くても、建物内の冷房で、知らずに体は冷やされています。

冷やされた麺、冷たい飲み物で胃腸を冷やすことで、消化不良にもつながります。外気との温度差が大きいことで、少しずつ自律神経のバランスが崩され、体温調整がうまく働かなくなることもあります。

食欲不振や疲労感を防ぐためにも、カラダを内側から温め、汗をかくことも重要です。タンパク質のほか、発汗作用を促すショウガや唐辛子も有効です。

具だくさんが夏バテ予防に

こうした栄養素を補給するには、具だくさんであることが重要です。最適な麺がないかと思っていたところ、成城石井で「蒸し鶏と3種の薬味を効かせたサラダそばひじき」を発見しました(646円で購入)。

成城石井で販売されている麺類は、具材がたっぷりとある商品が多いのですが、このそばで気になったのは、商品名の最後にある「ひじき」です。トッピング具材にひじきがあるのかと、パッケージを上から眺めていたのですが見つけられず、麺を見たときに衝撃を受けました。具材の下に入っているそばの間に、黒い芽ひじきが満遍なく混ぜ込まれていたのです。

トッピングは、蒸し鶏のほか、九条葱、大根とにんじんの千切り、みょうが、大葉、天かすと種類豊富です。ひじき入りのそばに、具材を乗せ、めんつゆとマヨネーズソースをかけていただきます。食べてみると薬味の香りや食感が楽しく、その後、そばとともに、ひじきの磯の香りが広がります。天かすとマヨネーズソースがコクをプラスするので、ボリュームも満点です。

ひじきは食物繊維が豊富なので、一緒に食べることで自然と血糖値上昇を抑える働きがあります。またミネラルも豊富です。満足感は高いのに、わずか451キロカロリー。タンパク質も20・7グラムと1日の摂取目標量の約3分の1取れるのも魅力的です。トッピングたっぷりのそばで、夏バテ防止を心がけましょう。

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。