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更年期の女性におすすめ!食べすぎに効果的な対策とは?

更年期の女性におすすめ!食べすぎに効果的な対策とは?
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「最近、食欲が増して体重が気になる」
「ストレスでつい食べすぎてしまう。どうしたら制御できるの? 」
「更年期に入ってから、太りやすくなった。でも好きなものを制限するのはつらい」

そんな悩みをお持ちではありませんか?

ここでは、食べすぎの原因や、簡単にできる対策についてご紹介します。

更年期における食べすぎの原因

まずは、更年期に食べすぎてしまう原因を紹介します。

ストレスや不安を感じやすくなる

更年期には、不安やイライラなどストレスを感じやすくなることがあります。
これにより食欲が抑えられなくなり、つい食べすぎてしまうのです。

女性ホルモンの減少

食べすぎてしまう原因のひとつに、女性ホルモンの減少があります。

女性ホルモンであるエストロゲンには、食欲を抑える効果があります。更年期にはエストロゲンが減少するため、食欲を抑えるのが難しくなるのです。

栄養素の不足

更年期には、女性ホルモンの分泌が減少するだけでなく、カルシウムや鉄などの栄養素も不足しがちです。そういった栄養素が不足すると、おなかが減りやすくなります。結果的に、食べ物をたくさん摂り過ぎてしまうのです。

食べすぎを防ぐ方法

ここでは、自分でできる食べすぎの緩和方法を紹介します。

ゆっくりと食べる

食事をゆっくりと噛んで食べることは、食べすぎを防ぐうえで効果的です。咀嚼する時間を長くすることで満腹感を得られるため、少ない量でも満足感を得ることができます。

1口につき30回ほど噛むようにしてみましょう。口に食べ物を運んだら、その都度、箸を置いてください。飲み込んだ後は、ひと呼吸置いてから次の食べ物を口に運びましょう。

食物繊維の多い食べ物や、噛みごたえのある食べ物を取り入れるのもおすすめです。満腹中枢が働きやすくなり、食べすぎを防ぐことができます。

摂取カロリーを抑える食事にする

食べすぎたときでも罪悪感がないように、カロリーを抑えた食事作りを意識するのも効果的です。食べすぎによる罪悪感はストレスになり、その後も食べすぎる原因となります。

野菜やきのこ類、豆類などをたくさん取り入れ、蒸したり茹でたりする調理法を選びましょう。

また、お菓子やデザートを食べたい場合は自分で作るのもおすすめです。カロリーオフの砂糖を使い、油やバターを少なめにすることで、カロリー控えめな甘味を楽しめます。

食前に水を飲む

食前にコップ1杯の水を飲むと、満腹感を得やすくなります。おなかがすいているときでもまず、水を飲んでから食事をしましょう。

食べすぎを防ぐためのツボ

食べすぎを防ぐために、おすすめのツボを2つ紹介します。

足三里

足三里は、ひざの皿から指4本分下にあります。食欲を抑える効果や、胃腸の働きを整える効果が期待できます。指でゆっくりと押して刺激してみてください。

飢点

飢点は、耳の前の突起にあるツボです。満腹中枢を刺激し、食欲を抑えてくれます。指の腹を使ってやさしく押してみましょう。

漢方薬は食べすぎによる体重増加におすすめ

どうしても食べすぎてしまい、体型が気になるという人には、漢方薬の活用もおすすめです。漢方薬は、「水太り」「脂肪太り」「ストレス太り」などに効果が認められているものもあります。

更年期になると、加齢による基礎代謝の低下に加えて、脂質代謝に関わる女性ホルモンの急激な減少により脂肪を蓄積しやすい状態になりがちです。

また、過剰な胃腸の働き、ストレスや女性ホルモンの乱れにより生じるイライラが、過食につながることもあります。

そのため、更年期に食べすぎてしまう人は

  •  過剰な胃腸の働きを抑える
  • ホルモンバランスや自律神経を整えて過食を防ぐ

などの働きをする漢方薬を選びましょう。

また、「脂肪の吸収を抑える」「脂肪の燃焼をサポートする」「余分な脂肪を便と一緒に排出する」といった作用のある漢方薬を選ぶことで、健康的なダイエットを目指すことができます。

漢方薬は、根本的な体質改善を目的としているため、便秘やイライラなどにも同時にアプローチすることができます。

バランスのとれた食生活や運動習慣を継続するのは大変という人も、漢方薬なら毎日飲むだけなので、気軽に続けやすいのも利点です。

更年期の食べすぎにおすすめの漢方薬

大柴胡湯(だいさいことう)


からだの余分な熱を取り除き、肝の働きをよくして、脂質代謝を改善します。ストレスで食欲が増してしまう人におすすめです。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)


からだの余分な熱を取り除き、血流や水分、脂質代謝を促し、便や汗などで不要物を体外へ排出します。便秘気味でおなかに脂肪がたまりやすい人におすすめです。

 

漢方薬を選ぶ際は、自分の体質や状態に合っているかがとても大切です。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。漢方薬局や病院へ足を運ぶのはハードルが高い、対面では相談しにくいという人は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに一度相談してみるのもいいでしょう。

AI(人工知能)を活用したオンライン漢方サービスなら、気軽に漢方のプロに相談できます。お手頃価格で個人に効く漢方を見極め、自宅に郵送してくれます。

食べすぎを防いで美しいスタイルをキープしよう

更年期の食べすぎも、対策をすることで予防できる場合があります。

ゆっくりと食べる、摂取カロリーを抑える食事にする、食前に水を飲む、ツボを刺激するなどの方法を試してみましょう。食べすぎによる体型の変化が気になる場合には漢方薬の活用もおすすめです。

食べすぎを防いで、健康で美しい生活を目指しましょう。

解説・執筆者
あんしん漢方薬剤師
藤田 佑莉
北里大学卒業後、産婦人科門前の調剤薬局で働く中で、女性特有の不調に悩んでいる人が多いと実感。漢方薬による根本治療の大切さを広めたいと考え、精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で薬剤師としてサポートを行う。