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むくみ知らずの美脚に!脚のむくみを解消するヨガポーズ

むくみ知らずの美脚に!脚のむくみを解消するヨガポーズ
エイジングケア
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更年期を迎える女性は、からだにさまざまな不調があらわれることが多いようです。

ここでは「脚のむくみ」に焦点を当てて、更年期に脚がむくみやすい原因や、むくみ解消のためのヨガポーズをご紹介します。

「なんとなく脚がだるい」「ふくらはぎが張っている」。日常的にそう感じている人には、とくにおすすめです。

ヨガはむくみにアプローチできる動きが多いので、ぜひお風呂あがりなどに試してください。

更年期世代が脚のむくみを起こす理由

世代を問わず、脚はむくみやすいといわれています。これは心臓から遠いため血行が悪くなりやすいことや、重力で水分がたまりやすいことが主な原因です。

では、更年期特有の原因とは、いったい何でしょうか。

ホルモンバランスの変化

更年期は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少します。これにより自律神経が乱れたり、体内の水分バランスが崩れやすくなったりする場合があります。


【参考】
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「更年期の運動の効果」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-kiso/kounenki.html

血管の機能低下

更年期には血管の老化によって、柔軟性や弾力性が低下することがあります。また、自律神経の乱れによって交感神経ばかりが優位に働いてしまうと、周りの筋肉が血管を圧迫して血行が悪くなってしまいます。


【参考】
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「性差医療 男女の更年期障害」
https://www.tyojyu.or.jp/net/topics/tokushu/Aging-and-Gender/danjyo-kounenkisyougai.html

筋肉の低下

更年期には筋肉量が減少し、筋力が低下します。脚の筋肉が弱くなると、血液やリンパ液を心臓へ戻すための筋ポンプ作用が低下してしまいます。

このように、更年期に生じるむくみにはさまざまな原因があり、予防・解消には日々のケアが大切です。

ヨガによるストレッチで脚のむくみをサポート

脚のむくみにはヨガがおすすめです。ヨガは、ふくらはぎの筋力を強化できる動きや骨盤のゆがみを整えられる動きが多く、むくみの解消に効果的です。

また、呼吸と連動して動くことで、普段浅くなりがちな呼吸にも意識を向けられるため、リラックス効果も期待できます。

つまり、ヨガはからだの外側(ストレッチ)と内側(呼吸)の両方から、むくみにアプローチできるのです。

ホルモンバランスが変化し、さまざまな身体的・精神的症状があらわれる更年期にはうれしい効果といえるでしょう。

更年期世代の脚のむくみ改善に効果のあるヨガポーズ3選

ここでは、脚のむくみ解消におすすめのヨガポーズを3つ紹介します。

すべてのポーズにおけるポイントは「呼吸にも意識を向けること」です。ゆっくりと深めの呼吸をくり返し、5呼吸ほどポーズをキープしましょう。

半分の鳩のポーズ

  1. 前の脚はひざを曲げて、反対の脚は後ろに伸ばす
  2. おへそは前を向けて、骨盤が左右に倒れないように保つ
  3. 息を吐きながらゆっくりからだを前に倒す

ひざを曲げているほうのお尻が浮く場合は、クッションやタオルを床とお尻の間にはさみましょう。

脚上げのポーズ

  1. 仰向けに寝て、両手はからだの横に置く
  2. 両脚を持ち上げてかかとを押し出す

ふくらはぎが気持ちよく伸びるところでキープします。ひざを伸ばしづらい場合は、壁を使ってみましょう。

仰向けの合蹠(がっせき)のポーズ

  1. 仰向けになり、左右の足裏同士をくっつける
  2. かかとをお尻に引き寄せる

腰が浮いてしまう場合は、太ももの下にタオルやブランケットをはさみましょう。

ヨガ×漢方薬で脚のむくみ知らずに!

脚のむくみには漢方薬もおすすめです。

漢方薬は自然の生薬でできているため、一般的には西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。また、不調に根本からアプローチするので、むくみにくい体質へと導いてくれます。

脚のむくみが気になる人は下記のような働きのある漢方薬を選びましょう。

  • リンパ液の流れを改善させる
  • 水分の循環をよくして老廃物や塩分の排出を促す
  • からだを温め、脚の筋肉をほぐす
  • 血流をよくして脚の筋肉の緊張をゆるめる

むくみ解消におすすめの漢方薬

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)


色白でむくみやすく、汗をかきやすい人に向いています。からだの余分な水の排泄を促し、水太りやむくみを解消します。


【参考】
くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ防已黄耆湯エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=7951

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

疲れやすく、貧血症状のある人に向いています。水分代謝を促して、余分な水分を体外に排出することでむくみや冷えを解消します。


【参考】
(くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ当帰芍薬散エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8228


購入方法や副作用などが不安であれば、インターネット相談窓口がある「あんしん漢方」のようなサービスを利用してみるのもおすすめです。「オンライン個別相談」を利用すれば、漢方に詳しい薬剤師にスマホで気軽に相談ができ、お手頃価格で自宅まで郵送してくれます。

むくみを解消してスッキリとした美脚を目指そう!

むくみを含め、更年期を迎えたからだにはさまざまな変化が起こります。「更年期だから仕方がない」と考える人も多いかもしれませんが、むくみは日常のちょっとした工夫で予防・解消が目指せます。その点、ヨガと漢方薬は忙しい日常のなかでも負担なく取り入れられます。

いきなり多くの時間をかける必要はありません。継続できるよう、自分に合ったスタイルで少しずつ習慣化しましょう。

解説・執筆者
ヨガインストラクター
高橋 かなこ
RYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクターとして、2021年からオンラインを中心に幅広い年齢層へのヨガレッスンを担当。企業での事務経験や自身のダイエット成功経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスン、美しい体を作るため食の大切さや思考について精力的に情報発信を行っている。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。