希少糖(アルロース)とは?
「糖を減らす」だけのダイエットは危険
「糖なのに、脂肪の燃焼を高める!」。そんな都合の良い食材が話題になっています。
ここ数年、「糖質ダイエット」が流行しているのはご存じの通りです。菓子類や嗜好飲料に含まれる糖質だけでなく、お米をはじめとする主食などの炭水化物も過剰に減らす傾向がありました。しかし最近では、米などの炭水化物を過剰に減らすことは、かえって栄養不足や代謝を落とすことにつながるという認識も増えてきました。
ダイエットはやみくもに「糖を減らす」だけでなく、「食後の血糖値上昇を抑えること」が重要です。吸収の早い糖や大量の糖の摂取は血糖値を急上昇させ、インスリンの分泌を促します。インスリンは血糖値を下げる働きだけでなく、脂肪を溜め込む働きを促します。つまり、過剰な血糖値の急上昇を起こすことは、肥満につながるというわけです。
そんな肥満を防ぐには
①単糖(ブドウ糖や果糖)や二糖類(砂糖)など吸収の早い細かい糖の摂取を減らす
②糖の吸収を抑えるために野菜(食物繊維)を摂取するベジファースト
③肉などのタンパク質を最初に摂取するミートファースト
などの食べ方がおすすめです。
“甘いものを食べたい”“ダイエットしたい”両方の欲求に応える「アルロース」
とはいえ、「甘いもの(糖)を食べたい」という欲求はなくなりません。この欲求に対するひとつの回答として注目されているのが「アルロース」です。
アルロースは、自然界には極めて少ない糖のひとつで、「希少糖」に分類されます。希少糖とは一般社団法人希少糖普及協会が定義し、商標登録されている糖類であり、自然界での存在量が少ない単糖(糖の最小単位)や糖アルコールのことを指し、50種類以上あります。
希少糖研究で世界をリードする香川大学の研究結果によると、アルロース(プシコースとも呼ばれます)は、「脂肪の燃焼を高める」などの効果が期待されているそうです。
希少糖(アルロース)で作る 簡単!スイーツレシピをご紹介!
甘みは砂糖の7割程度で、口に含むと清涼感のあるサッパリとした甘さです。水やお湯に溶かしたり、コーヒーなどの飲料に加えて摂取するのもいいですが、日常の食生活の中で『控えておこう』と思っていたお菓子の甘味に代用することもおすすめです。ここでは、アルロースで簡単に作れるお菓子をご紹介します。
今回使用した「希少糖&フラクトオリゴ糖」は、1日3袋(9.3g)を摂取目安量とした機能性表示食品で、3袋にアルロース5g、フラクトオリゴ糖3gを含みます。
フラクトオリゴ糖は、腸内で善玉菌の餌として働き、腸内環境を改善する働きが期待できる糖です。また、カルシウムの吸収を高める働きもあるため、カルシウムが多く、発酵食品でもあるヨーグルトと合わせるのはおすすめの方法です。
脂肪を燃焼させてダイエットをサポートしつつ、腸内環境も整える。そんな“都合の良すぎる糖”を使って、夏の栄養補給がスムーズにできる簡単な2つのレシピをご紹介しましょう。
レシピ1:アルロースとホットケーキミックスで作る 簡単 Wチーズマフィン
タンパク質豊富で栄養価の高いチーズを使った簡単マフィン。アルロースのほんのりとした甘みが相性よし。朝食を食べることは、1日の代謝を上げる働きや昼食の血糖値上昇を抑える働きがあります。作りおき、冷凍保存なども可能です。
材料(4~5個)
ホットケーキミックス:150g
希少糖&フラクトオリゴ糖:12g(4本)
エクストラバージンオリーブオイル:30g
ピザチーズ:60g
卵:1個
牛乳:大さじ4
◆トッピング
クリームチーズ:1口タイプ2個
白ごま:適量
作り方
①ボウルに卵を割り入れ、オリーブオイルとともに泡立て器よくかき混ぜる
②「希少糖&フラクトオリゴ糖」、ホットケーキミックス、ピザチーズ、牛乳を加え、しっかりと混ぜ合わせる。生地が硬い場合には、牛乳で調整し、もったりとした生地にする
③型の半分程度まで流し入れ、1cm角に切ったクリームチーズをのせ、白ごまをふる
④予熱しておいた200℃のオーブンで12分焼き、粗熱をとる
レシピ:夏の簡単!アルロースで作るドライフルーツとバジルのヨーグルトアイス
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌に、フラクトオリゴ糖を合わせることで、腸内環境を改善し、便通もサポート。ドライフルーツで夏に不足しがちなミネラルも補給できます。バジルの爽やかな味わいがクセになる夏のご褒美デザートに。保存袋1枚で簡単に作れ、冷凍庫の場所も取らない簡単即席アイスです。
材料(作りやすい分量)
ヨーグルト(無糖):200g
希少糖&フラクトオリゴ糖:15g(5本)
ドライフルーツ:50g
くるみ(生):30g
生クリーム:30ml
バジル:3枚(またはミントなどお好みで)
作り方
①くるみ、バジルは、それぞれ粗めに刻む
②保存袋に材料を全て加えて、よく揉み込む
③密閉し、薄く平らに伸ばし冷凍庫に入れる。固まったら、手で割りほぐして器に盛り付ける