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40代50代のエイジングケアにもピッタリな「シートマスク・パック」の正しい選び方と使い方

40代50代のエイジングケアにもピッタリな「シートマスク・パック」の正しい選び方と使い方
エイジングケア
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エイジングサインに気づきはじめる40代

40代になると、多くの人はどこかで『老けたな…』と思う瞬間が訪れます。そのとき、見て見ぬふりではなく、変化にきちんと向き合うかどうかで、その後のエイジングは大きく変わります。それにしても、なぜこの頃、肌にエイジングサインがあらわれるのでしょうか。まずは、この原因について説明しましょう。

肌のコラーゲンは、20代の半分以下になる

コラーゲンは、皮膚にハリや弾力を与えてくれます。生成のピークは20代前半で、その後少しずつ減り始め、40代では約半分になります。このため、肌のハリや弾力が失われるなどのエイジングサインを感じるようになります。

長年の紫外線の影響が肌の老化としてあらわれる

肌の老化の原因の約8割は、紫外線によるものです。紫外線は若い頃も肌に刺激をあたえていますが、皮膚の入れ替わり(ターンオーバー)が早いので、あまり影響を感じられません。40代になって肌の老化が進んだと感じられるのは、少しずつターンオーバーが遅くなり、蓄積してきたダメージが見た目にあらわれてくるからです。老化を感じるずっと前から、紫外線の影響は肌に蓄積しるのです。

シートマスク・パックはエイジングケアアイテムとしてもおすすめ

シートマスク・パックは、美容液や化粧水を染み込ませたシート状のスキンケアアイテムで、日本では2000年頃から普及し始めました。スキンケアでは新顔ですが、

  • 肌に負担をかけない
  • 時間を有効活用できる
  • 美容成分が選べる
  • リラックスできる
     

など、エイジングケアにもおすすめです。まだ使ったことがない人は、ぜひ試してみてください。

美容成分は肌悩みにあわせてチョイス

シートマスク・パックの成分は、自分の肌悩みにあわせて選びましょう。全成分表示は、配合が多い順に記載されています。シートマスクやパックの場合、液体をシートに染みこませる必要があるので、水やグリセリンが最初に書いてあります。そのあとに美容成分などが書かれているはずですが、自分の肌悩みに対応した成分が上のほうにあるものを選ぶのがおすすめです。ここからは、40代・50代に多い肌悩みに対応する成分には、どんなものがあるかを紹介します。

乾燥しやすい年齢肌には保湿成分が必要

40代・50代からの肌ケアの基本は、まず保湿です。「保湿さえしておけば間違いない」とまでは言い切れませんが、保湿しなければエイジングケアの効果が薄れることは覚えておきましょう。年齢肌におすすめの保湿成分は、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドなど。その他にもアルギニンなどのアミノ酸や、ソルビトールなどの糖類なども保湿作用があります。

敏感になった肌には低刺激のものを

年齢を重ねるにつれ、肌のバリア性が下がり、刺激を受けやすくなることがあります。保湿をして肌のバリア性を上げ、香料や着色料などが含まれない低刺激のものを選びましょう。

たるみやシミが気になるなら抗酸化成分

抗酸化物質は、たるみやシワ、シミなどのダメージを引き起こす活性酸素の働きを抑えてくれます。代表的な成分には、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10、リコピン、アスタキサンチンがあります。

シワは早いうちに保湿、抗シワ成分も利用して

老化が進むと、どうしてもシワができやすくなります。まず保湿をして肌を柔らかく維持し、シワになりにくい肌をキープしましょう。現在は抗シワ成分の入ったシートマスク・パックも発売されています。シワを改善する有効成分として厚生労働省が認可しているのはニールワン、純粋レチノール、ナイアシンアミドの3種類です。

肌を明るくしたい方は美白成分入りを

シミや色素沈着が気になり、肌の印象を明るくしたい人には、メラニン生成に働きかけるビタミンC誘導体やプラセンタエキス、コウジ酸、アルブチンなど、美白成分入りの製品がおすすめです。

更年期ニキビが気になるなら保湿を大切に

40代・50代の更年期ニキビは、ホルモンバランスの乱れとパワー不足が原因。炎症が起きやすいので、サルチル酸やレゾルシンなどの殺菌成分の他に、アラントインなどの抗炎症成分が役に立ちます。また、肌のパワーアップには、保湿をしてバリア機能を高めることも大切です。それでもニキビがひどい場合はひとりで悩まず、皮膚科を受診しましょう。

40代・50代からのエイジングケアに!人気のシートマスク・パック5選

40代・50代の方におすすめのシートマスク・パックをご紹介します。特別な日の前には高価なものを、毎日はお手軽なものを、と使いわけるのもいいですね。

SK-II「フェイシャル トリートメント マスク」 <容量/6P  参考小売価格/13,200円(税込)>

クリアな素肌へ導くシートマスク

SK-IIだけの天然由来成分、ピテラ(TM)エッセンスで、お肌を贅沢に満たします。メーカーサイトはこちら

キュレル「潤浸保湿 モイストリペアシートマスク」 <容量/4枚 参考小売価格/1,650円(税込)>

365日調子のいい肌のために乾燥性敏感肌を考えたマスク

濃密な潤いを補給し肌荒れを防ぐ医薬部外品のシートマスク。オリジナル形状の「どこでもケアシート」もついています。メーカーサイトはこちら

ルルルン「OVER45 カメリアピンク/アイリスブルー」 <容量/32枚 参考小売価格/1,980円(税込)>

45歳からの肌に!密着して保湿する、毎日使えるマスク

年齢肌の良さを生かす視点で考えられた普段使い用のマスク。カメリアピンクはハリ不足、アイリスブルーはくすみが気になる大人の肌に。メーカーサイトはこちら

CICA「デイリースージングマスク」 <容量/30枚 参考小売価格/2,420円(税込)>

シカヒアルロン配合のデイリー使いできるマスク

1日1枚使える乾燥肌、敏感肌にぴったりの大容量シートマスク。メーカーサイトはこちら

メディヒール「THE ティーツリー APマスク JEX」 <容量/3P 参考小売価格/1,069円(税込)>

グレードアップした肌荒れ防止ケアマスク

乾燥や気温の変化による外部環境から皮膚を保護し、肌荒れを防ぎます。メーカーサイトはこちら

間違いやすいポイントは?シートマスクの使い方

シートマスク・パックは顔に乗せるだけで簡単。そうは言っても、正しい使い方があります。ここでは間違いやすいポイントを中心に紹介します。

お風呂上がりがベストタイミング

お風呂ではシートマスク・パックを使わないでください。毛肌から老廃物を出して新陳代謝をうながしているのに、顔にシートを乗せてしまうと、老廃物が肌に残りやすくなります。ベストタイミングは、お風呂上がりです。化粧水タイプはそのまま、美容液タイプは化粧水で肌を整えてから使用しましょう。

長く使用しすぎない

シートが乾くほど長時間放置すると、せっかくの保湿成分がシートに戻ってしまいます。使用時間は長くとも10分程度にしておきましょう。

美容液タイプは毎日使わない

デイリー使いできる化粧水タイプと、そうでない美容液タイプがあるシートマスク・パック。美容液タイプは「毎日使える」とされているもの以外は、週2~3回の使用にとどめておきましょう。美容成分が肌に浸透しすぎると、肌に負担がかかります。

表情ジワには、マッサージやツボ押しでアプローチ

笑ったり、眉をひそめたりすると一時的にシワができます。これが加齢とともに、皮膚の弾力性が低下すると、表情ジワとして深く刻まれてしまいます。表情ジワの場合は、自分のクセを見直してみましょう。メガネをつくりなおしたほうがいいこともあります。

筋肉が固まるとシワの原因にもなるので、周囲の気持ちいいポイントを軽く押し、コリをほぐしてあげましょう。頭皮マッサージも効果的です。頭から眉の周辺の筋肉を、手のひらを使ってコリをほぐすようにマッサージすると、スッキリとしやすいようです。

水分補給も肌の保湿に影響する

保湿を頑張っている人が忘れがちなのが、水分補給です。肌の約60%は水分なので、体内で水分が不足すると肌は乾燥しやすくなります。日常的な水分補給は、エイジングケアにも大切な習慣です。12リットルを目標にしましょう。

シートマスク・パックでエイジングケアを手軽に

シートマスクやパックは、手軽なだけでなく、リラックス効果もある使いやすいアイテムです。エイジングケアにも便利なので、積極的に利用したいですね。自分にあった製品を選べば、満足度もアップするはず。ぜひ、使ってみてください。

解説・執筆者
薬剤師ライター
桜会 ふみ子
薬剤師。Positive&Relax A-F-C代表。東証一部上場の製薬企業で医薬品・医薬部外品について25年以上の実績を持つ。「自分らしさにOKをだして輝く女性」が増えてほしいという思いで活動中。日本化粧品検定特級コスメコンセルジュ。