シミ・シワ改善 スキンケア 化粧品

美肌を目指す40代・50代からのエイジングケアで大切なこと

美肌を目指す40代・50代からのエイジングケアで大切なこと
エイジングケア
文字サイズ

エイジングケア世代では何が起きているのか?

エイジングケアが気になる40代・50代。更年期が気になり始めたころから更年期を見送るまでの期間ともいえるでしょう。この期間におきることをまとめました。

ホルモンバランスの変化は肌を変えていく

更年期とは、閉経前後の各5年間です。この時期、肌の美しさに影響する卵胞ホルモン(エストロゲン)が減少し、肌にも変化がおきます。最初に感じるのは乾燥です。肌のハリやツヤは失われやすく、くすみなどを感じる方もいるでしょう。少しずつ、肌悩みが増えていきます。

50代からの肌は“自己表現”の手段

40代・50代になってエイジングケアを始める方が増える理由は、肌の変化だけではありません。人生や自分を見つめ直すのもこの時期です。例えば自己評価や社会的なステータス、自己管理力の証明として肌をとらえ、エイジングケアを始める方もいます。

40代・50代からのエイジングケアで大切なこと


40代・50代のエイジングケアに大切なことは3つあります。

  • 自分にあったエイジングケア化粧品を選ぶ
  • スキンケアの基本を押さえて使用する
  • 生活にエイジングケアをとりいれる

このポイントを押さえて、じっくりお手入れすれば、肌は期待に応えてくれるでしょう。

自分にあったエイジングケア化粧品を選ぶ

自分にあったエイジングケア化粧品を選ぶのに重視したいポイントを紹介します。

保湿を重視した基礎化粧品を使う

更年期世代の肌は乾燥しやすく、そのせいで多くの肌悩みが生まれています。つまり、まずは「保湿」が大切です。 
高保湿成分が配合された基礎化粧品なら、肌をみずみずしくキープしてくれます。代表的な成分は、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドなどです。グリセリンが多く配合されとろみがある化粧水や、水分を油分で守ってくれる乳液やクリームなども、乾燥が気になる肌の味方になってくれます。

肌悩みにあわせた美容成分を配合した製品を選ぶ

エイジングケアをうたう化粧品は、肌悩みで選べるようにラインアップされています。自分の肌悩みにあわせて選びましょう。

肌を柔らかく保つ抗シワ成分

抗シワ成分は、しなやかさの低下やシワが気になり始めた方におすすめです。代表的な成分には、レチノール、ニールワン、ナイアシンアミド、アルジルリンなどがあります。

ターンオーバーを整える肌再生成分

肌のハリや弾力不足に対応するのは、肌再生成分です。細胞培養エキスやEGF、FGF、KGFなどが配合された製品が発売されています。

肌トラブルの原因となる活性酸素を抑える抗酸化成分

肌が酸化するとシワやシミ、黒ずみが気になりやすくなります。ビタミンE誘導体、ユビキノン、αリポ酸、フラーレン、βカロチン、アスタキサンチン、白金ナノコロイドなど抗酸化成分は、肌の酸化を防ぎ若々しく保ちます。

肌の黄ばみには抗糖化成分

肌のタンパク質に糖が結びつく糖化は、肌の黄ばみや老化の原因となります。これを抑えるのが抗糖化成分。エイジングケア化粧品には、月桃葉エキス、ドクダミエキス、ウメ果実エキスなどが配合されています。

エイジングケア化粧品は使い続けるものだから価格にもこだわって

エイジングケア化粧品は、長期間使うことになるので、価格にも十分にこだわる必要があります。価格が高すぎると効果を求めすぎて、結果を急いだり、ストレスになったりすることもあります。まずは、自分の予算に合った価格帯のエイジングケア商品を試してみましょう。気に入った製品なら大容量のものを使う、定期購入で価格を抑えるなど工夫して、自分らしいスキンケアをみつけましょう。

40代・50代からのエイジングケアにおすすめしたい基礎化粧品

40代・50代のエイジングケア世代に評判の基礎化粧品を5つご紹介します。これらは、肌のタイプにあわせた統一感のあるラインアップになっています。もし紹介したアイテムが気になったら、お試しセットでライン使いもいいですね。しかし、必ずしもライン使いしなくても構いません。肌によっては、化粧水はあうけれど、乳液はあわないということもあります。大切なのは自分にあったアイテムを選ぶことだと覚えておきましょう。 
 

オルビスユー「フォーミングウォッシュ」 <容量/120g 参考小売価格/1,980円(税込)>

濃密クレイで毛穴汚れや古い角質をやさしくオフ。年齢と共に感じる乾燥やハリ不足などのお悩みに、本来備わっているうるおい機能を高め、押し返すようなハリのある肌へと導きます。1週間分のトライアルセットや定期購入も用意されています。メーカーサイトはこちら

プリオール「エステ洗顔ジェル」 <容量/140g 参考小売価格/2,640円(税込)>

小ジワや毛穴の奥までメイクや汚れを浮かせて落とします。素肌本来の透明感を引き出します。使用後の肌は、エステ後のようにしっとりなめらかな感触に。メーカーサイトはこちら

フジフイルム「ALジェリーアクアリスタT」 <容量/20g 参考小売価格/4,510円(税込)>

洗顔後使う先行美容液。肌にもともと存在するセラミドと同じ型のうるおい成分をたっぷり配合しました。トライアルセットも用意されています。定期購入あり。メーカーサイトはこちら

カネボウ「クリームインデイ」 <容量/80g 参考小売価格/8,800円(税込)>

赤ちゃんの未熟な肌を包む「胎脂」に着想を得て開発したクリームで、長時間うるおいが持続。化粧下地としても化粧の上からも使えます。SPF20・PA+++ メーカーサイトはこちら

コスメデコルテ「リポソーム アドバンスト リペアセラム」 <容量/30g 参考小売価格/8,250円(税込)>

角層深くまで浸透し、ぴったりと密着。カプセルが少しずつほぐれるように、じっくりと潤いと美容成分を届けます。定期購入あり。メーカーサイトはこちら

スキンケアの基本を押さえて使用する

エイジングケアは、お手入れで差がつきます。自己評価を高める肌を実現するには、「どう使うか」も大切です。

スキンケアは1日2回と紫外線対策が基本

エイジングケアのタイミングは、朝晩2回。ベタツキを気にして朝はクリームを塗らない方もいますが、おすすめできません。日中、肌は紫外線、大気汚染などにさらされます。室内にいても、空調で乾燥しやすいこともあるでしょう。紫外線対策も大切です。朝、すぐにUVケアする習慣をつけましょう。

順番を守って丁寧にステップを進める

クレンジングと洗顔で肌をリセットしたら、清潔な手で、お手入れを始めます。化粧水前の美容液もありますが、基本は化粧水から。乾燥が気になるのなら、コットンパックもおすすめです。次に美容液を肌になじませ、最後に乳液・クリームで肌に蓋をします。どんどん使わずに、肌になじんだのを確認して、次のステップに移るのがコツです。どのアイテムも、ケチらずに決められた量を使いましょう。

生活にエイジングケアをとりいれる

朝1杯水を飲む

エイジングケアは、生活にも必要です。できることから、始めましょう。

抗酸化力のある食品を意識する

老化に影響があるとして、近年注目されているのが活性酸素です。これは過剰になると、細胞膜やDNA、タンパク質などを酸化し傷つけるといわれます。この活性酸素に働きかけるのが抗酸化力のある物質。ビタミンCやビタミンE、ポリフェノール類、ミネラル類や、カロテノイドなどです。普段の生活で、果物や野菜、ナッツなどがおすすめです。

美しい姿勢はエイジングケア

美しい姿勢だと気持ちだけでなく、新陳代謝が活発になる疲れにくくなるなど、身体的ストレスも軽減できます。 
猫背や反り腰は、見た目もよくありません。鏡を見るとき、パソコン立ち上げのとき、信号待ちのときなど、姿勢を確認してみましょう。 耳、肩の付け根、腰、ひざ、くるぶしがまっすぐで、上から頭をつられる意識をもつといいですね。

軽めの運動が酸化を抑える

激しい運動をすると、活性酸素が生まれやすいといわれます。エイジングケアにおすすめなのは抗酸化物質の働きを助ける軽めの運動です。ウオーキング、自転車などの有酸素運動や、ストレッチ、ヨガなど、楽しいと思えるものを選びましょう。

正しいエイジングケアで自分らしい肌と過ごそう

エイジングケアは、肌の変化に対応することでもあり、自尊心を維持するためのものでもあります。いま、40代・50代で素敵に輝く女性が増えています。この記事で紹介したケアが、あなたの魅力を、もっと輝かせるツールになりますように。

解説・執筆者
薬剤師ライター
桜会 ふみ子
薬剤師。Positive&Relax A-F-C代表。東証一部上場の製薬企業で医薬品・医薬部外品について25年以上の実績を持つ。「自分らしさにOKをだして輝く女性」が増えてほしいという思いで活動中。日本化粧品検定特級コスメコンセルジュ。