ひざにアザができていました。つい「あ、アオタン」とつぶやいてしまったのですが、そもそもアオタンって何だ? と疑問がわいてくるのでした。よくアザに効くクリームのコマーシャルで、あれ? アザがいつの間にかできてる…(そんな時にこのクリームで! と続いていたような)なんて流れで、「あるある、気付かないうちにね」と共感される方も多いようですが、私の場合、このひざアオタンはどこにぶつけたのかハッキリ覚えています。
アオタンを見つけた前夜のこと。近所のコンビニの駐輪場にて自転車を止めた後、足がもつれ、ベシャッと転んで地べたにひざをぶつけたのが原因です。出血はしていなかったので、しばらく確認しなかったのです。翌日起きて気付いたという、何とも無頓着な話ですよね。
転んで立ち上がろうとしたときに、ちょうどコンビニの扉が開いて店を出てきたシニア殿方と目が合ってしまい、ビックリされていた顔が今でも忘れられません。ああいうときにこっちが申し訳なくなって、「スミマセン…」と口にしてしまうのは私だけでしょうか。ああ、恥ずかしかった。
恥ずかしさを鎮め、アオタンについて調べてみたところ…、アオタンは「青短」という花札の青い札が由来している説、「青丹(アオニとも読みます)」という青黒い土や濃い青の染料などから由来している説などがありました。
北海道に暮らすばくち打ちや囚人の皆さまが、花札の青短を、内出血してアザになる現象に引用した「北海道生まれの花札用語だった説」が有力だそうです。立場上、打撲やケガが絶えなかったのかなぁと偏った妄想に駆られてしまいました。その後、青森や東京、大阪などに浸透していったとのこと。
ちなみに、医療用語だとアオタンは「真皮メラノサイトーシス」といいます。急にアオタンの親しみやすさから遠のいた感が出ちゃいますよね。参考にした記事には、地域によっては「アオナジミ」「アオジ」「クロニゲル」など、さまざまな言い方があると締めくくられておりましたが、青や黒という体についた色をちゃんとそれぞれ表現するのですね。
アオタン。冷やしたり圧迫したり、整骨院で施術してもらったり、治癒のための対処法はいくつかあるようですが、とりあえず安静にします。