美容医療は効果があると分かっていてもなかなか敷居が高いもの。費用の不安もあるでしょうが、なによりも“知識がない”ことが主な原因です。そこで今回は、50歳以降の美容初心者の男性でも安心して始められる美容医療4つを厳選しました。
①ピーリング&イオン導入
ピーリングで古い角質を除去したあと、イオン導入で有効成分(ビタミンCやトラネキサム酸など)を皮膚に浸透させます。
このとき、微弱な電流を流すことで皮膚の深部にまで成分を届けるため、肌表面に塗るだけのときに比べると、その効果は数十倍ともいわれています。
肌の土台づくりといえる基本的な治療で、施術時間が短くダウンタイムもほとんどないため、美容に抵抗感をもつ男性のファーストステップとして最適です。
普段の生活でアウターケアを怠りがちな男性にとって、光老化で滞った古い角質を取り除き、肌の外側から効率よく栄養素を加えることは、理にかなっているといえます。
②イボ取りレーザー
医療レーザーによりイボを除去する治療です。ダウンタイム(赤みや瘡蓋など)は約14~30日間ですが、色素沈着が起きた場合は数カ月に及ぶ場合もあります。
日頃紫外線ケアを怠りがちな男性は、顔の側面や頰にイボ(脂漏性角化症)が多い傾向にありますが、このイボはレーザーによく反応してきれいに取れることが多いため、ビフォーアフターが明確で、高い満足度を得られやすいです。
③医療脱毛レーザー
熱破壊式(ALEXレーザー、YAGレーザー、ダイオードレーザー、電気脱毛など)と蓄熱式の2種類があり、毛質や肌色に合わせて使い分け、痛みに弱い人は表面麻酔を行う場合もあります。
男性特有のスキンケアのひとつにヒゲそりがありますが、そることを繰り返すことで、皮膚の角質に慢性的な刺激が加わるので、バリア機能がダメージを受けたり、皮膚が不必要に厚くなったりします。
医療脱毛により、そることの量を減らすことで、朝のヒゲそり時間を短縮することができるばかりか、ムダ毛のない清潔感を得ることもできます。
また、生涯にわたってラクができるので、面倒くさがりの男性にはオススメです。
④AGA治療
これには「フィナステリド」と「ミノキシジル」の2剤を使用することが多いです。
フィナステリドは、男性ホルモンに作用してAGAの進行を抑え、髪が生え変わる周期(ヘアサイクル)を正常な状態へと戻します。
一方、ミノキシジルは、毛根周囲の毛細血管を広げたり、髪の成長を促す毛乳頭細胞に働きかけたりすることで、発毛を促進します。一般的に、女性の薄毛よりも男性の薄毛のほうが薬剤は効きやすく、効果を実感しやすいです。数多くの医療機関で多くの症例が蓄積されており、安全な治療といえますが、海外の薬剤を個人輸入して使用するのは、安全性が担保されないのでおすすめできません。
そして、さらなる美容上級編を目指す方もいることでしょう。さらにステップアップするとシミやたるみの治療ということになりますが、これらは考えている以上に複雑で難しいものです。信頼できるクリニックや医師と相談しながら治療を進めていきましょう。