夏の疲れが残る季節
暑くて長かった夏もなんとか終わりましたが、しばらく夏の疲れを引きずる人も多いと思います。その影響なのか、ちょっと記憶力が低下している気がしたり、買い物中の簡単な計算がうまくできなかったりと認知機能に不安を感じる人もいるかもしれません。残暑に負けない「ターメリック」を生かした簡単レシピをご紹介しましょう。
認知症予防の生活習慣
認知症を発症する人は年々増加し、他人ごとではない時代になりました。危機感を覚えたときからでも遅くはありません。認知症予防のためにも生活習慣を改める意識が大切です。 ということで、まずは夏にうけたダメージを早急に回復させること、そして、暑苦しくて乱れてしまった食事内容や睡眠のリズム、運動習慣の見直しをすることが、今できる対策だと思います。
ターメリックの効果と効能
そのうえで、認知症の対策となる食材を取り入れていきましょう。この時期とくにおすすめの食材は、「ターメリック」です。夏の疲れを回復するためにも役立ちます。 ターメリックは、ショウガの仲間で日本名は「ウコン」。黄色い色素なのでカレーパウダーに必ず含まれる、なじみ深いスパイスです。
カレーパウダーの力
カレーパウダーは、スパイスがいくつかミックスされているのでまるで漢方薬のような食材で、消化を促したり、疲労回復に役立ったり、抗酸化作用があるため元気が欲しいときに役立ちます。また、カレーを常食とするシンガポールやインドではアルツハイマー型認知症が少ないという調査結果もあるそうです。
ターメリックとクルクミンの認知症予防
どういうことかというと、ターメリックの有効成分であるクルクミンには、認知症の改善に役立つ活性化ミクログリアの増殖を促したり、アミロイドβの凝集を阻害したり、亜鉛やカドミウムなどの重金属による神経毒性を抑制する働きがあります。そのため認知症予防が期待されているのです。
手軽にできる食薬レシピ
今回は、手軽に使えるカレーパウダーを使って認知機能のサポートをする食薬レシピをご紹介します。もちろんカレーライスでも良いのですが、ちょっと工夫してみましょう。青魚や抗酸化力の高い野菜、ナッツ類などを合わせることで、より効果的かつ、余分な脂質や糖質がオフできる効率的な食薬レシピです。
スパイシーなめろう
脳に必要な油を補い、腸から脳を整える「オメガ3脂肪酸×発酵食品×クルクミン」
《材料》
- アジ(好きな青魚)の刺し身:200g(包丁で叩く)
- ニラ:1束(1cmに切る)
- ニンニク:2片(スライス)
- 生姜:2片(すりおろし)
- カレーパウダー:小さじ1
- 味噌:大さじ1
- 豆板醤:小さじ1
- すりゴマ:大さじ1
- 大葉:お好みで
《作り方》
- ニラとニンニクとカレーパウダーをオリーブオイルで炒め、粗熱をとる
- カツオ、ショウガ、みそ、豆板醤、すりゴマをポリ袋にいれ手でよく混ぜる
- ポリ袋に(1)を加え、よく混ぜたら、皿に大葉をしいて盛り付けたら完成
※残ったスパイシーなめろうは、丸めてみそ汁や吸い物、鍋に入れてつみれにしたり、丸めて焼いて魚バーグにしたり、とアレンジしてみてください。
パクチーとエビのエスニックサラダ
脳や血管を活性酸素から守る「アスタキサンチン×ジプロピルトリスルフィド×クルクミン」
《材料》
- カレーパウダー:小さじ1
- パクチー:1袋(3cmに切る)
- エビ:100g
- ニンニク:1片(スライス)
- 酢:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 塩:適量
- ブラックペッパー:適量
- オリーブオイル:大さじ2
《作り方》
- ニンニク、エビ、カレーパウダーをオリーブオイルで炒め、塩、酢、みりん、ブラックペッパーを加える
火を止めて、パクチーを加え全体をからませたら完成
クルミたっぷりカレー味のキャロットラペ
抗酸化作用のある色素で神経細胞のダメージを防ぐ「βカロテン×オメガ3脂肪酸×クルクミン」
《材料》
- ニンジン:半分~1本(千切り)
- クルミ:10個
- カレーパウダー:小さじ1
- オリーブオイル・酢:各小さじ2
- 塩:適量
《作り方》
- ニンジンをポリ袋にいれ、レンジで1分半(600w)加熱する
- 残りの材料をすべて加え、クルミをつぶすように瓶底でたたく
- 全体をなじませたら完成