有名人の健康法 コラム

小川菜摘「主人の『飼おうや』で始まった わたしたちの“ワン活”」

小川菜摘「主人の『飼おうや』で始まった わたしたちの“ワン活”」
コラム・体験記
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家事と舞台など女優活動を両立しながら活躍する女優の小川菜摘さん。夫・浜田雅功さん、2人の息子と愛犬たちに囲まれる愉快な日々について聞きました。(聞き手・東野ひろあき)

動物好きな家族の影響

うちの両親が動物大好きで、犬と猫はもちろんのこと、文鳥にセキセイインコにハムスターとか、いろいろいましたよ。

そういえば、母方の祖母の家にはダックスフンドが4匹いたなぁ。親族がみんな動物好きだったみたい。

私は今は犬と暮らしてますけど、犬派というわけじゃなくて、同じくらい猫も好きなんです。実家にいた3匹の猫は蘭丸・桃太・ゲンちゃん、全部私が名付けましたよ。

結婚後の動物との生活

20代の半ばを過ぎて結婚して、実家を出るんですけど、しばらくは動物と離れざるを得なかったんです。本当は犬と猫を同時に飼いたかったけど、わが家の夫と息子2人、この男子3人ともが猫アレルギーで。かといって犬を迎えても、まずは子育てがあるから犬の世話はできないし、グッと我慢してました。

——なのに、犬を迎えることになったのは?

結婚して8年目のことです。主人が番組で、スタジオに子犬をたくさん迎えた回があったんですよ。収録の後、主人がトイプードルを6匹連れて帰ってきた。ブリーダーさんにお願いして、ブリーダーさんも一緒に。で「犬飼おうや。この中から選ぼう」って。主人発信なんです。私が「犬を飼いたがってたし、喜ぶだろう」と考えてくれたんですよね。

犬との特別な出会い

「やった~!」って子供たちと一緒に1匹を選びました。それがタバサという女の子。「奥さまは魔女」のサマンサの娘の名前です。

 

タバサ

 

で、2年ぐらいして、同じブリーダーさんから黒い男の子を譲り受けました。名前はデニーロ、夫婦そろってロバート・デ・ニーロの大ファンなもので。

 

デニーロ

 

そして3匹目。もうこれ以上飼う気はなかったんですけどねぇ。これにはちょっとしたドラマがありまして。いつも行くホームセンターにオシッコシートを買いに行ったとき、ペットショップが併設されていて。そこに毛がボサボサで、大きくなっちゃって、値札が何回も書き換えられてる子が居たんです。

店員さんに「この子、いつからですか?」って尋ねたら「もう5軒目なんですよ」って。「ああこの子、処分されちゃうんだろうなぁ」と思ったら連れて帰ってました。

うちの子たちを連れて行ってたんですけど、2匹とも尻尾振って相性が良さそうだったので、うまくいくなっていう気も後押しになりましたね。
 

その子の名前はキョヌ(女の子)。韓国映画の「猟奇的な彼女」の主人公の名前です。

 

キョヌ

 

ペットロスを乗り越えて

——この3匹と、今飼っている2匹はまったく別?

えぇ、まずタバサが12歳の時に敗血症で逝きました。最初の子だったし、あっという間で。私かなりショックでペットロスになってしまって毎日泣いてたんです。そうしたら主人が見かねて「小犬を飼おう」と言ってくれて。デニーロとキョヌの2匹はいたんですけど「タバサに似た子を飼ったら」って。

それで、新しい子を迎えて「名前どうしようか?」て言ったら「リボーン(REBORN)でええんちゃう」って主人が言うんですよ。“生まれ変わり”のリボーン。「顔に似つかわしくないこと言うなぁ」なんて思ったけど  (笑)それに決定。

 

リボーン

 

通称・リボちゃんは、ダックスフンドとマルチーズのミックスです。若い女の子が来たもんだから、老犬2匹も張り切っちゃって、ものすごく喜んで若返った感じでしたね。

寿命は来ますから、デニーロは18歳と8カ月、キョヌは16歳で大往生でした。

リボ1匹になったら寂しくて、黒いトイプードルのトコちゃんを迎えて、今は2匹とワン活の日々というわけです。

 

トコ

 

忙しい日々でも犬との暮らし

——お2人とも忙しい。世話しきれない時も多いのでは?

小型犬なので、散歩はそこまで頻繁にやる必要もないし、お庭やベランダに出してあげるとうれしそうにしてます。基本的にトイプードルは飼いやすいですしね。毛も抜けないし。

2人とも居ない時や、私が地方公演で長く不在の時は、子犬の時からお願いしてる預かり施設に連れて行くんです。24時間スタッフがいて、相性のいい子たちを集めて面倒みてくれるので安心で、何よりリボもトコもうれしそうにしてますよ。他のワンちゃんと遊べるのが楽しいんでしょうね。

犬との暮らしがもたらす癒やし

——犬との暮らしでどんな刺激がありますか?

やっぱり気持ちが充実するということかなぁ。犬も猫も人の気持ちがわかるでしょう。落ち込んでたら近くに来てなめてくれたりして。不思議だなぁって思いますよね。

あぁそうそう、うちで台本読んでいて、悲しい場面で感情入って泣いたりすると、ささっと膝に乗ってくるんです。「いやいや、これ芝居でやってるから」って(笑)。わかるんですよねぇ。

舞台と健康への意識

——ご自身の健康は?

ジムとかに行ってたこともありますけど、舞台が入るととても通えません。それより、舞台に立ち続けることが脳の活性化にもなるし、筋力も使うし、トレーニングになっていると思います。

料理は大好きなので、どんなに忙しくても作ります。献立に野菜を入れよう、塩分控えめにしようとかいう気遣いはしてます。あと、韓国の朝鮮ニンジンですね、エキスが入ったタブレットを夫婦そろって飲んでます。

女優として挑戦し続ける

とにかく元気でいること、どんな仕事でも「小川菜摘を使ってよかった」と思ってもらえるように頑張ってます。

50歳で舞台復帰し、今は、舞台や映像での役者の仕事が中心ですが、笑いのシーンなどは、主人からも時々、アドバイスをもらったりして、ものすごく助けられています。これからも元気に、さまざまな役に挑戦していきたいです。

小川菜摘(おがわ・なつみ)

女優。1962年12月30日生まれ。東京都出身。1978年、15歳のとき「ゆうひが丘の総理大臣」(日本テレビ系)でデビュー。文学座演劇研究所20期生。NHK大河ドラマ「徳川家康」、映画「会社物語 MEMORIES OF YOU」、BS朝日時代劇「無用庵隠居修行」シリーズなど数々の作品に出演。2012年同年齢の役者で結成した「劇団500歳の会」の旗揚げ公演「いつかみた男達~ジェネシス~」を機に舞台でも精力的に活動。

89年、ダウンタウンの浜田雅功氏と結婚。91年に長男、94年に次男を出産。著書に『LOVE BLOG 美味しくて楽しくてちょっとおしゃれな暮らしのこと』(KADOKAWA)がある。
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小川さんが出演する舞台「熟年団『チェリーホープを知ってるかい。』」が2024年12月4~8日、東京・恵比寿エコー劇場で上演される。FANYチケット問合わせダイヤル0570・550・100(10~19時/年中無休)まで。

執筆者
「健活手帖」 編集部