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【ベストセラー健康本】『30秒で体力がつく スゴイもも上げ』

【ベストセラー健康本】『30秒で体力がつく スゴイもも上げ』
予防・健康
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「1回の青信号で渡り切れない」「片足立ちで靴下を履けない」「何もないところでつまずく」。年齢とともに誰もが経験するこれらの現象は体力さえあれば回避できる。ならどうすれば…。その疑問に明快に答えてくれる1冊が登場した。『30秒で体力がつく スゴイもも上げ』(アスコム刊、1540円)の著者、吉原潔氏=顔写真=は、アレックス脊椎クリニック名誉院長を務める整形外科専門医。運動療法や筋力トレーニングに精通した医師として知られる存在だ。

年齢とともに進行する体力低下

筋肉は1年ごとに1%ずつ減っていくと言われ、70歳の人の体力は20歳の人の半分とも。筋肉が減ると中性脂肪が増え、熱中症のリスクが高まり、心臓への負担も増す。「健康維持」のための運動もしづらくなり、負のスパイラルに陥っていくことになるのだ。

「もも上げ」で体力を取り戻す

その連鎖を止めるには、何とかして体力を付けるしかない。そこで著者が紹介するのが「もも上げ」だ。この運動を1日30秒行うだけで、「大腰筋」という筋肉が強化される。この大腰筋、座っている時間が長いほど衰えていくという性質があり、冒頭で挙げた症状の他、「歩く速度が遅くなった」「歩幅が狭くなった」「腰痛や猫背になった」などの原因にも関係しているという。そして中高年が日常生活を送る中では鍛えることが難しい筋肉なのだ。

簡単で効果的な「スゴイもも上げ」

その大腰筋を、簡単に強化できる「スゴイもも上げ」とはこうだ。
壁に寄りかかるように立ち、片方のももをできるだけ高く上げ、1秒間停止する。ももを下げて、反対側のももを上げて、同様に1秒間停止してから下す。これを30秒間繰り返す運動を毎日行うことで、自然に大腰筋が強化されるという。

運動のポイントは「高く上げる」

この運動の重要なところは、「回数を稼ぐ」ことではなく、「ももをできる限り高く上げる」という点に意識を向けること。たった30秒とはいえ、後半は疲れて来るので、そこで頑張って「高くももを上げる」ことがこの運動の柱となる。

どこでもできる手軽さが魅力

たったこれだけの運動で体力がつき、日常生活がラクになるならやらない手はないだろう。「スゴイもも上げは、寄りかかれる壁さえあれば、どこでも行えるのがいいところ。ウオーキングのように天候にも左右されません。たった30秒しかやらないので、体力が落ちている人や高齢の方でも無理なくできると思います」(編集を担当したアスコムの福田麻衣さん)

体力向上に役立つ情報満載

詳しいトレーニング法のほか、体力向上に役立つ医学情報が盛りだくさん。スポーツの秋を満喫するためにも役に立つ。

「スゴイもも上げ」の7つのメリット

  1. 気合ゼロでもできる…動かすのは両足だけ。しかも壁に寄りかかってできる
  2. やり方がわかりやすい…「ももをできるだけ高く上げる」だけのこと
  3. 体力=筋力がしっかり付く…普段の生活で鍛えにくい「大腰筋」が強化される
  4. やる時間が超短い…(30(秒間でももを「上げる」「下げる」を繰り返すだけ
  5. ケガをしにくい…体力が無くても壁に寄りかかって行うので、足元がふらつかず安全
  6. 「もっと鍛えたい」人にも対応…ももを上げたとき、「もっと高く上げる」「キックをする」ことで効果が倍増
  7. 筋トレとウオーキングの双方の良さが得られる…ウオーキングでは付きづらい筋肉が付き、しかも有酸素運動の効果も!
執筆者
医療ジャーナリスト
竹中 秀二
学生時代から食品業界の専門紙でアルバイト原稿を執筆。大学卒業後は出版社に勤務し、児童向け書籍や学術誌の編集を担当。その後フリーとなり、新聞、雑誌で医療健康関連の取材を重ねる一方、医療や芸能関連書籍の企画・編集・取材・執筆を行う。