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ダイエットの強い味方「Lカルニチン」との付き合い方

ダイエットの強い味方「Lカルニチン」との付き合い方
エイジングケア
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今注目されている栄養素「Lカルニチン」。ダイエットに役立つ優れもので、体型を気にする女性にとって、これ以上ない心強い味方です。

この記事では、Lカルニチンがなぜ必要なのかという根拠から基本的な効果、摂取方法、そしてサプリメントで摂取する際の注意点を紹介します。

女性の体にLカルニチンが必要な理由とは?

Lカルニチンは、アミノ酸の一種です。骨格筋を中心に、からだのさまざまな部位に含まれています。

Lカルニチンは脂質の代謝に欠かせないことから、女性のダイエットにも最適とされます。そんなLカルニチンの役割についてまず解説します。

Lカルニチンの基本的な役割

Lカルニチンは、脂肪をエネルギーに変換する際の手助けをしています。脂肪燃焼するミトコンドリアに脂肪を運ぶ役割を持っており、Lカルニチンが十分にはたらくことで、効率よく脂肪を燃焼します。

逆に、Lカルニチンが不足すると燃焼効率が低下します。うまく運ばれないことで残った脂肪が蓄積されることが、肥満の原因になってしまいます。

Lカルニチンの摂取方法


Lカルニチンは、人間の体内で作り出すこともできますが、その分量は1日10mgとごくわずかです。そのため、大半を外部から摂取し、補っています。ここからは、Lカルニチンの摂取方法について見ていきましょう。

Lカルニチンを含む食材

Lカルニチンは主に動物性食品、とくに肉類に豊富に含まれています。Lカルニチンの含有量が多いのは以下の食材です。

  • 羊肉
  • 鶏レバー
  • 牛肉
  • 豚肉
  • 鶏肉

Lカルニチンは、肉類の中でもとくに赤身肉に多く含まれており、肉の色が赤いほど含有量が多いといわれています。肉類以外には、豆類や牛乳のほか、穀類、野菜、果物にも少量ですが含まれています。
【参考】
厚生労働省eJIM「カルニチン[サプリメント・ビタミン・ミネラル - 医療者]」
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/02.html

Lカルニチンと一緒に摂取したい栄養素

Lカルニチンを体内で合成するには、リジンやメチオニンのほか、ビタミンB6、ビタミンC、鉄、ナイアシンなどの栄養素が必要です。

米や豆類をはじめ、野菜、果物など、肉類以外もバランスよく摂取することで、Lカルニチンの合成を助けることができます。

【参考】
J-Stage「L‐カルニチン投与の臨床的効果」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssmn/54/2/54_85/_pdf

サプリメントでLカルニチンを摂る際のポイント

ここからは、サプリメントでLカルニチンを摂取する際の注意点について解説します。

適切な摂取量とタイミング

Lカルニチンの推奨摂取量はとくに設定されておらず、全米アカデミーズの食品栄養委員会も、とくに摂取基準を設けていません。しかし、過剰摂取に関しては気をつける必要があります。

とくに、Lカルニチンが多く含まれる食材とサプリメントの併用は、意識せずに大量に摂取してしまう可能性があるので、注意しましょう。

過剰に摂取した際の副作用

Lカルニチンのサプリメントを1日あたり約3000mg摂取した場合、副作用として吐き気、嘔吐、下痢、腹部痙攣などのほか、体臭が生臭くなることがあります。

また、まれではありますが、尿毒症患者の筋力低下や、発作性疾患の患者が発作を起こす可能性があります。持病がある場合は注意してください。
【参考】
厚生労働省eJIM「カルニチン[サプリメント・ビタミン・ミネラル - 医療者]」
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/02.html

こんなときは医師に相談

サプリメント服用後、前述のような不調や、何か異常がみられる場合は、なるべく早く医療機関を受診しましょう。また、持病がある場合は、サプリメントを服用する前に、かかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。

脂肪が気になってダイエットを行う場合には漢方薬もおすすめ

脂肪が気になるなら漢方薬もおすすめです。漢方薬は、脂肪の排出だけが目的ではなく、太りにくく痩せやすい体質へと、根本的な改善をめざせます。

植物、鉱物といった生薬をもとにした自然の恵みを利用している漢方薬は体に優しく、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれています。

漢方薬でダイエットを行う場合、「脂肪の吸収を抑え、燃焼を促す」「脂肪代謝を上げる」「水分の循環をよくして、水太りを改善する」「自律神経を整え、ストレス過食を防ぐ」といった効果を期待できる漢方薬を使用しましょう。

ダイエットにおすすめの漢方薬

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

脂肪燃焼を促すとともに、便や汗で余分な老廃物を排泄します。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

胃腸の機能を高めて水分代謝を促し、むくみや水太りを緩和します。

大柴胡湯(だいさいことう)

精神を安定させることで、ストレスによる過食を抑えるとともに、脂肪代謝を促します。

漢方薬は体質との相性がとても重要です。どんな漢方薬でも、体質と合っていないと本来の効果を発揮できません。漢方薬を使用する際は、体質に合った漢方薬を医師や薬剤師に選んでもらいましょう。

もっと気軽に漢方薬を試してみたい人は、オンライン漢方薬サービスの「あんしん漢方」もおすすめ。体質診断、漢方薬の購入、アフターフォローまで、すべてネットで完結。自宅にいながら高品質な漢方薬サービスを受けられます。

 

Lカルニチンは体型コントロールに最適

Lカルニチンは脂肪燃焼の効率をアップするので、ダイエットにも最適です。赤身肉などの動物性食品にとくに多く含まれており、サプリメントでの摂取もおすすめです。上手に生活にとり入れて、理想の体型をめざしましょう! 

解説・執筆者
医療ジャーナリスト
後藤 典子
一般社団法人日本サプリメント協会理事長。賢く選ぶ食と健康プロジェクト統括。同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。「ヘルスデザイン」をテーマに掲げ、健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス- Youtubeチャンネルでは、健康リテラシー向上のための情報を発信している。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」の統括も行う。