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お肌のレスキュー、美肌に役立つ「レチノール」の実力とは?

お肌のレスキュー、美肌に役立つ「レチノール」の実力とは?
エイジングケア
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「レチノール」はビタミンAの一種で、美肌に役立つ美容成分です。化粧品や医薬部外品への配合が認められている成分で、欧米では40年以上前から使用されています。

レチノールは肌に塗る化粧品、医薬部外品だけでなく、経口摂取する方法もあります。

この記事では、そんなレチノールの役割や摂取方法、摂取する際のポイントについて解説します。

女性のからだにレチノールが必要な理由とは?

 

レチノールはシワやたるみのほか、シミやそばかす、ニキビ跡や毛穴の黒ずみの改善など、幅広い美容効果が期待できる成分です。

レチノールはビタミンAの一種です。油に溶けやすい脂溶性の抗酸化ビタミンで、皮膚や粘膜をケアし、抵抗力を高める作用があります。

ちなみに、ビタミンAは体内合成できないため、外部からとり入れる必要があります。

レチノールの摂取方法

ここからは、レチノールの具体的な摂取方法について解説します。

レチノールを含む食材

レチノールはさまざまな食材に含まれます。以下はその例です。

  • 鶏レバー(生)
  • 豚レバー(生)
  • うなぎの蒲焼
  • ナチュラルチーズ
  • バター
  • 鶏卵

レチノールは、動物性食品に多く含まれ、とくに鶏レバーには100gあたり14,000μgRAE、豚レバーには100gあたり13,000μgRAEものレチノールが含まれます。これは、1食で1日の推奨量をまかなうことができる量です。

【参考】
森永製菓「ビタミンAの働きと摂取目安量、ビタミンAを含む食品を紹介」
https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=186&category=health

健康長寿ネット「ビタミンAの働きと1日の摂取量」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-a.html

レチノールの吸収を助ける栄養素

レチノールは、同じ抗酸化ビタミンであるビタミンCやビタミンEと一緒に摂取するのがおすすめです。抗酸化作用の相乗効果が期待できます。

また、レチノールは脂溶性なので、油脂類や脂質と一緒に摂取すると吸収効率が上がるため、炒めたり、ドレッシングやオイルと一緒に食べたりすると効率的です。

サプリメントでレチノールを摂る際のポイント

レチノールの適切な摂取量、そして過剰摂取の注意点について解説します。

適切な摂取量とタイミング

脂溶性ビタミンはからだに貯蔵されやすいため、レチノールの過剰摂取は禁物です。レチノールの目安摂取量は、30~64歳男性が900μgRAE、30~64代女性が700μgRAEです。とくに、サプリメントで摂取する際は、摂取しすぎる場合があるので注意しましょう。

【参考】

食品安全委員会「ビタミンAの過剰摂取による影響」
https://www.fsc.go.jp/topics/factsheet-vitamin-a.pdf


サプリメントは薬とは違い、とくに摂取タイミングは定められていませんが、1日2粒摂取する場合は朝夕など、分けて飲むのがおすすめです。

過剰に摂取した際の副作用

レチノールを過剰摂取した場合、急性の中毒症状では腹痛や嘔吐、めまいなどが、慢性の中毒症状では全身の関節や骨の痛み、皮膚の乾燥、食欲不振、体重減少などがみられることがあります。

こんなときは医師に相談

レチノール摂取後、からだに違和感がある場合は、急性、慢性に関わらず、なるべく早いうちに医療機関を受診しましょう。また、他に飲用しているサプリメントも忘れずに持参しましょう。

ニキビや吹き出物を減らすには漢方薬もおすすめ


肌のケアには、漢方薬の使用もおすすめです。漢方薬はニキビの改善だけでなく、肌に栄養や潤いを届けるはたらきを持つものもあります。

また、漢方薬なら定期的に摂取するだけでよいため、生活習慣を大幅に見直すことなく、気軽にとり入れられます。

漢方薬でニキビや吹き出物を減らす場合、「肌のターンオーバーを促し、毒素を排出する」「過剰な皮脂分泌を調節する」「ホルモンバランスの乱れを整える」「自律神経を整える」といったはたらきを持つ漢方薬を選びましょう。

ニキビや吹き出物のケアにおすすめの漢方薬

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

からだにこもった熱を発散させて、膿や炎症を鎮めます。皮膚がじゅくじゅくして化膿している場合に使用します。

桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

血行を促進し、肌の栄養不足を補い、ニキビや手足のあれを改善します。女性ホルモンの変動による月経の乱れにも対応します。

漢方薬は体質との相性がとても重要です。からだに適さない漢方薬を使用しても、本来の効果が出ないどころか、思わぬ副作用が起こる場合もあるので注意が必要です。医師や薬剤師など、漢方薬の専門家に選んでもらいましょう。

もっと気軽に漢方薬を使用したい人には、オンライン漢方薬サービスの「あんしん漢方」もおすすめ。あんしん漢方は、漢方薬の処方から購入、アフターフォローまで充実していて、漢方薬に精通した専門スタッフが丁寧に対応してくれます。

 

レチノールは美肌ケアの心強い味方

レチノールは美肌ケアにおすすめの成分です。食事だけでなく、サプリメントで摂取するのもおすすめですが、過剰摂取には気をつけましょう。もし、からだの不調を感じた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

解説・執筆者
医療ジャーナリスト
後藤 典子
一般社団法人日本サプリメント協会理事長。賢く選ぶ食と健康プロジェクト統括。同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。「ヘルスデザイン」をテーマに掲げ、健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス- Youtubeチャンネルでは、健康リテラシー向上のための情報を発信している。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」の統括も行う。