疲労 ツボ

全身の疲れの原因は?もう寝落ちしないためにできること

全身の疲れの原因は?もう寝落ちしないためにできること
エイジングケア
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最近、疲れて寝落ちしてしまうことに悩んでいます。


紗代さん(52歳)は近ごろ疲れを感じやすいことに悩んでいます。

「今までと同じように家事や仕事をしているだけなのに、すごく疲れて夕方にソファで寝落ちすることが増えた」「帰宅すると、いつも寝ている私を見た夫に、『最近、だらけすぎじゃないか』と言われてしまった」

このままではいけないと対策を探していますが、方法が見つからず困っています。

この記事では、そんな紗代さんにぜひおすすめしたい「全身の疲れに効果的なツボ」を紹介します。

全身の疲れはツボ押しで対策できる!?

全身の疲れのように「病気ではないけれど不調を感じている」場合には、東洋医学の考え方に基づくツボ押しがおすすめです。

ツボはからだの中を巡る「経絡」の要所です。経絡とは人間の生命活動を支える「気」(エネルギー)の通り道のことで、この「気」が滞ると、さまざまな不調が起きると考えられています。

ツボ押しが不調に効果的といわれるのは、ツボを刺激することで気の流れが整い、からだの機能が高まって心身を健康に導くためです。

ツボについては科学的に未解明な部分も多いですが、WHO(世界保健機関)でもツボの存在が認められており、一定の効果が期待できるといわれています。

全身の疲れにおすすめのツボ2選

全身の疲れに効果的なツボを2つ紹介します。

腎兪


全身の疲れを感じる人にぜひ試していただきたいツボが「腎兪(じんゆ)」です。

腎兪の効果

腎兪を刺激することで、疲れをスッキリ解消し、活力を取り戻す効果が期待できます。

ツボの位置

腰のウエストラインの高さで、背骨から指の太さ2本分外側に位置しています。

ツボの押し方

両手を腰にあてて親指を左右の「腎兪」にあて、背すじを伸ばし、呼吸を意識しながらじんわり押します。5秒かけて押しながら鼻から息を吸い、10秒かけて力を抜きながら口から息を吐き出しましょう。

カイロで温めたり横になって小さいボールを「腎兪」にあてたりするのも効果的です。疲れを感じたときや就寝前のルーティンとして取り入れてみましょう。

労宮

だるい、集中できないなど、からだが疲れているときにおすすめのツボが「労宮(ろうきゅう)」です。

労宮の効果

「労宮」は、疲労・心労のあらわれるところといわれています。がんばりすぎて生じた熱を冷ましたり精神を落ち着かせたりして、心身の疲労の回復を助けます。

ツボの位置

手を握ったときに、中指の先が手のひらにあたる位置にあります。

ツボの押し方

5秒かけて押しながら鼻から息を吸い、5秒間息を止め、口から息を吐きながら10秒かけて押した力を抜きましょう。

息を止め、吸ったときの2倍の時間をかけて息を吐くことで心が整いやすくなります。

ツボを押すタイミングは、①仕事や家事の前②集中力の低下を感じたとき③入浴中④ハンドケアのときがおすすめです。

疲労対策には漢方薬もおすすめ


疲労には、ツボと同じく東洋医学の考え方に基づく漢方薬もおすすめです。

自然由来の治療薬である漢方薬は、一般的に西洋薬よりも副作用が少ないとされています。また、漢方薬は原因の根本改善を目指すため、いま感じている疲れをケアするだけでなく、疲れにくいからだを目指せるのもメリットです。

疲れには、以下のような働きを持つ生薬を含む漢方薬を体質に合わせて選ぶといいでしょう。

  • 消化・吸収の機能をよくして、足りない栄養を補う
  • 血流を促して、からだの必要なところに栄養を届ける
  • 睡眠の質を上げて疲労を回復する

漢方薬は毎日飲むだけなので 、疲れて何もできないという人も取り入れやすい対策方法です。

疲労対策におすすめの漢方薬

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

胃腸の調子を整えて「気」を補い、疲れやすさやだるさ、食欲不振などを改善します。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

「気」と「血(けつ)」(血液や栄養)を補い、疲労や冷え、貧血を改善します。

漢方薬は自分に合っていなければ十分な効果が得られないばかりか、場合によっては副作用が生じることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

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ツボ押しで疲れを感じないからだに

疲れやすさを感じたときは、ツボ押しや漢方薬などの東洋医学でのアプローチが効果的です。

ツボ押しと漢方薬はどちらも手軽に始められ、継続しやすいので、ぜひ毎日のケアに取り入れてみてください。

解説・執筆者
あんしん漢方ライター、医薬品登録販売者
円山 真由佳
あんしん漢方ライター。医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。