ヨガ シミ・シワ改善 スキンケア ツボ

目元のシワ対策を1分で!トラブルに負けない肌作り

目元のシワ対策を1分で!トラブルに負けない肌作り
エイジングケア
文字サイズ

目の周りのシワに悩んでいます

美菜子さん(49歳)は年を重ねるにつれ目立つようになってきた目の周りのシワやクマに悩んでいます。

「シワ改善クリームを使っているのに年々シワが深くなっているみたい。クマもコンシーラーで隠しきれなくなってきた」

「紫外線対策もして、エイジングケア用品もいろいろ試してきたのに、あまり効果が感じられない」

目元ケアに効果的な対策を探していますが、なかなかいい方法が見つからず困っています。

ここではそんな美菜子さんにぜひおすすめしたい「目元ケアに効果的なツボ」を紹介します。

目元の悩みはツボ押しで改善!

ツボ押しは肌のエイジングケアにも役立つことをご存じでしょうか?

ツボとは、全身に張りめぐらされた神経が重なり合う場所のことで、顔には100以上のツボがあるといわれています。

ツボは神経を通して内臓を含む全身のさまざまな部位とつながっています。ツボ押しをするとその刺激が神経に伝わり、血流やリンパの流れが促進され、新陳代謝もアップします。そのため、ツボ押しによる血流促進は目元のシワやクマの改善にも効果的です。

血は全身に栄養を届けると同時に、老廃物を血に引き込んで運ぶことで、からだの浄化も行っています。そのため、血流が悪くなると全身に栄養が届きにくくなるだけでなく、血が停滞しやすくなり、老廃物もたまりやすくなってしまうのです。

ツボ押しによる刺激でリンパの流れが促進されると顔のむくみも改善され、小顔効果も期待できます。また、肌荒れ改善効果も期待できます。

ツボを押すことで顔の血流がよくなり、新陳代謝が活発になることで、肌荒れの原因になる老廃物の排出が促進されます。皮膚をこすらないため、摩擦による皮膚への刺激の心配もありません。

目元の悩みにおすすめツボ2選

目元の悩みに効果的なツボを2つ紹介します。

承泣(しょうきゅう)


目の下にクマがあると顔色が悪く見えてしまい、老けてみられがちですよね。
目元のクマでお悩みの人にぜひ試していただきたいツボが「承泣」です。

承泣の効果

「承泣」の奥には眼輪筋という目の周りを囲むように伸びている筋肉があります。
このツボを刺激することで眼輪筋の血流が促されるため、クマやたるみの予防や改善が期待できます。
また、疲れ目、目のかすみ、充血、まぶたの痙攣などの症状の改善効果もあります。

ツボの位置

「承泣」は黒目の下を指で辿って眼球のくぼみから骨になったところ、その境目にあります。

ツボの押し方

指の腹で軽くゆっくりと優しく押しましょう。ツボに対して垂直に、優しく押すのがポイントです。気持ちいい範囲で何度かくり返してみましょう。血流促進効果を高めるには、蒸しタオルなどで目元を温めてからのツボ押しがおすすめです。

「承泣」を刺激するついでに、人差し指と中指などの指の腹を使って目の下をタッピング(軽くリズミカルに叩くイメージ)などすると、皮膚の活性も促してあげられます。

瞳子髎(どうしりょう)


目元のシワが気になる人におすすめのツボは「瞳子髎」です。

瞳子髎の効果

「瞳子髎」には水分代謝を改善する作用があり、顔周りの血液や体液の流れをスムーズにする効果があるといわれています。
そのため、目の疲れや充血をとり、目尻のシワや乾燥肌などを改善する美容効果も期待できます。

ツボの位置

目尻にあり、目尻から親指の幅の半分ほど外側に位置しています。

ツボの押し方

指の腹でゆっくりと5秒かけて押し、ゆっくり離すのを5~6回くり返しましょう。

ツボは左右対称に位置しており、両方のツボを刺激することで左右のバランスがとれます。
承泣と瞳子髎どちらのツボも左右にあるので、同じように刺激を与えましょう。バスタイムやスキンケア時のルーティンとしても最適ですので、とり入れてみてくださいね。

なお、目の周りの皮膚は薄くデリケート。強く押し過ぎると赤くなることもあるので注意が必要です。痛みを感じるほど強い力ではなく、気持ちいいと感じる強さでツボを押すようにしてください。

目元の悩みには漢方薬での対策もおすすめ

目元ケアには漢方薬で内側からアプローチするのもおすすめです。漢方薬は、医薬品として効果が認められており、美容皮膚科で自然由来の治療薬としても処方されています。

シワやクマの原因は、紫外線によるダメージだけでなく、乾燥や血行不良などが考えられます。シワやクマの改善には、以下のような働きを持つ生薬を含む漢方薬を体質に合わせて選ぶといいでしょう。

  • 肌の新陳代謝をよくして紫外線によるダメージを回復する
  • 水分の循環をよくして肌に潤いを与える
  • 血流をよくして肌に栄養をいきわたらせる
  • ホルモンバランスの乱れを整える

からだの内側から根本的な改善をすることで、肌のエイジングケアとしての効果も期待できます。

目元ケアにおすすめの漢方薬

桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

血行をよくして滞った血の塊をとり除くとともに、肌の水分代謝を高めるよう働きかけることでシミなどの肌トラブルを改善します。

当帰飲子(とうきいんし)

冷え症で、皮膚が乾燥する人に向いています。肌に栄養分と潤いを与え、乾燥肌を改善します。


漢方薬は自分に合っていなければ十分な効果が得られないばかりか、場合によっては副作用が生じることもあります。

自分に合う漢方薬を見つけるためにも、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

「あんしん漢方」のオンラインサービスなら漢方薬に詳しい薬剤師がAI(人工知能)を活用し、あなたに合った漢方薬を提案し、お手頃価格で自宅に発送してくれます。相談から発送までスマホひとつで完結できるので、気軽に相談してみてくださいね。

ツボ押しでトラブル知らずの美肌に

目元ケアには、ツボ押しでからだの内側からアプローチする方法も効果的です。
ぜひ毎日のケアにとり入れてみてくださいね。

解説・執筆者
あんしん漢方薬剤師
碇 純子
薬剤師。漢方薬生薬認定薬剤師 。理学博士、薬学修士。神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科修了。漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。