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高カカオチョコを食べるだけで腸活ができる!

高カカオチョコを食べるだけで腸活ができる!
エイジングケア
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健康美をかなえるために、腸活をやりたいと思っていても続かない、なかなか便秘が解消されない、甘いものはやめられない、という方が非常に多いので、そんなお悩みの方にも手軽にできる新しい腸活方法を提案します。それは、「高カカオチョコレートを毎日食べる」だけ。カカオが腸活にいい! その理由を説明します。

便秘解消効果

カカオに含まれる難消化性タンパク質の「カカオプロテイン」は、小腸では吸収されず、大腸まで届くので、大腸に多く棲む腸内細菌たちのエサとなり、中でも長寿菌ともいわれる「フィーカリバクテリウム」(※1)を増やし、短鎖脂肪酸(酪酸、※2)を大量に作ってくれることが報告されています。

実際に、高カカオチョコレートを使った臨床試験(20歳以上50歳未満の便秘傾向の女性を対象に高カカオチョコレートを1日25g/2週間摂取)において、被験者の便中菌叢(きんそう)を分析したところ、腸内でフィーカリバクテリウムが増加し、排便回数、便量、便色の改善効果が確認され、便秘解消したことが発表されています。

また、カカオは食物繊維も豊富! カカオに含まれる食物繊維は、野菜や豆よりも多く、なんとごぼうの約2倍。中でも、食物繊維の半分以上を占めるのは不溶性食物繊維の「リグニン」。便秘を改善し腸内の有用菌の繁殖を助け、有害物質を吸着して排泄する働きもあるので、大腸がん予防に役立つといわれています。現在、男女ともに大腸がんの罹患者数が増加しているので、リグニンの摂取は必須です。

※1=ビフィズス菌、乳酸菌と同様に腸内で占有率が高い善玉菌で、短鎖脂肪酸(酪酸)を大量に産生。

※2=腸内細菌がつくる酪酸・酢酸・プロピオン酸などの有機酸のことで、特に酪酸は腸上皮細胞の最も重要なエネルギー源であり、抗炎症作用など極めて重要な産生物。

脳の活性化・リラックス効果

カカオだけに含まれる「テオブロミン」は、幸せホルモンといわれる脳内物質のセロトニンに働きかけて、精神を安定させリラックスさせる作用(ストレス軽減)があります。脳腸相関により、セロトニンの前駆体は腸内でつくられるので、高カカオチョコレートを食べて腸内細菌を増やすと、セロトニンの生成量も増え、メンタルの安定につながります。

そのため、脳の血流がよくなり、集中力や記憶力を上げたい時、ヤル気を出したいときにも効果的です。実際に、3時間のパソコン作業を行うグループ実験で、カカオを食べたグループの方が、疲労感が少なく、集中力もキープされ、イライラが軽減されたという報告もあります。

また、テオブロミンには、気管を拡げる特性もあるため、咳を鎮める効果もあります。

血管を守り、血流改善

カカオに含まれる「カカオポリフェノール」は小腸で吸収され、血中にとりこまれますが、血管壁に炎症が生じている場合には、その炎症により、血管が狭くなり、赤血球が通り抜けにくくなっています。そこに、カカオポリフェノールが作用することで、炎症が軽減され狭まっていた血管が広くなり、血液の流れをよくし、血管をしなやかにする作用があります。

ポリフェノールとは、植物が自分を守るために作り出す、苦味や色素の成分のことです。食事でとると、体内で増えすぎてしまった活性酸素を撃退し、抗酸化作用の効力があります。

また、肌荒れに関しても、高カカオチョコレートを12週間摂取すると、皮膚の角層水分量の低下を防ぐことが分かっていますので、エイジングケア成分としても十分にその効果を発揮しています。

筆者・田和璃佳(たわ・りか)

1971年生まれ。日本美腸メソッズ協会代表。フェイス・ジャバン代表取締役。美腸カウンセラー。腸内研究の第一人者である藤田紘一郎・東京医科歯科大学名誉教授に師事。著書に『「「デプ菌」が消えて「ヤセ菌」が増える腸活×菌活レシピ100 女性のお悩みすべて解決』『40代からはじめる「腸活X菌活」完全マニュアル』。

カカオ入り豆乳ココアと焼きチーズリンゴ


<作り方>

  1. カップに、カカオ3枚を入れ、600W1分半で溶かしておく
  2. (1)にココア・きび糖を入れ、白湯で溶かす
  3. (2)に豆乳をいれ、600wで2分あたためる(濃度はお好みで)
  4. リンゴは皮つきのまま、薄くスライスし、バターとチーズをのせて、トースターで3分ほど焼く

<材料>
 

  • 高カカオチョコレート(72%) 3枚
  • 無糖ココア粉末 大1
  • きび糖 小1
  • 豆乳 150ml
  • 白湯 80ml
  • リンゴ 1/4個
  • バター 少量
  • チーズ 適量
執筆者
「健活手帖」 編集部