「日々のストレスにもう限界…」
「イライラが解消できない…」
そんなお悩みや疑問はありませんか?
忙しい日々のなかで、心身のバランスを保つことはなかなか難しいものですよね。
そんな40歳前後の女性におすすめの漢方薬がドラッグストアにも置いてある「加味逍遙散(かみしょうようさん)」です。
ここでは、加味逍遙散がどんな漢方薬なのか、どのような症状に効果があるのか、副作用はあるのかなど詳しくご紹介します。
加味逍遙散とは?
加味逍遙散は、婦人科三大漢方のひとつであり、医療現場でもよく使用される漢方薬です。不安感や緊張感、イライラなどが起こる更年期症状にもおすすめだといわれています。
加味逍遙散を構成する生薬は、以下の通りです。
柴胡(サイコ)
セリ科ミシマサイコの根
主要薬理作用:鎮静作用、抗炎症作用
芍薬(シャクヤク)
ボタン科シャクヤクの根
主要薬理作用:鎮痛鎮痙作用
蒼朮(ソウジュツ)
キク科ホソバオケラの根茎
主要薬理作用:健胃作用、止瀉作用、発汗作用、利水作用
当帰(トウキ)
セリ科トウキまたはホッカイトウキの根を、通例、湯通ししたもの
主要薬理作用:鎮痛作用、鎮静作用、抗菌作用、子宮機能調整
茯苓(ブクリョウ)
サルノコシカケ科マツホドの菌核で、通例、外層をほとんど取り除いたもの
主要薬理作用:利水作用、健胃作用、鎮静作用
山梔子(サンシシ)
アカネ科クチナシの成熟果実
主要薬理作用:解熱作用、利尿作用、鎮静作用
牡丹皮(ボタンピ)
ボタン科ボタンの根皮
主要薬理作用:鎮痛作用、鎮静作用、消炎作用、解熱作用
甘草(カンゾウ)
マメ科ウラルカンゾウ、スペインカンゾウの根及びストロン、ときに周皮を除いたもの
主要薬理作用:健胃作用、鎮痙鎮咳作用、去痰作用、鎮静作用
生姜(ショウガ)
ショウガ科ショウガの根茎で、ときに周皮を除いたもの
主要薬理作用:健胃作用、鎮吐作用、鎮静作用、鎮咳作用
薄荷(ハッカ)
シソ科ハッカの地上部
主要薬理作用:鎮静作用、鎮痒作用、末梢血管拡張作用
加味逍遙散はストレスや不安、うつ病、更年期障害などの精神的な不調などにおすすめ
ここからは、加味逍遙散が適している代表的な症状を4つ紹介します。
不安や緊張
加味逍遙散は、月経時や更年期の不安状態を軽減する効果があるといわれています。とくに、心身の緊張感やイライラを緩和する作用があると考えられています。
睡眠トラブル
加味逍遙散は、神経症状による睡眠障害の改善にも効果があるといわれています。ストレスにより眠れなくなっている際におすすめです。
消化不良、胃腸の不快感
加味逍遙散は、神経症状による消化不良や、胃腸の不快感が気になるときにも効果的です。膨満感がある場合や、便秘と下痢を繰り返している場合などに効果が期待できます。
筋肉の緊張、痛み
加味逍遙散は、神経症状に伴う筋肉の緊張や痛みの改善にも効果があります。関節や筋肉がこわばっていたり、ズキズキしたりする場合におすすめです。
加味逍遙散の副作用と注意点
漢方薬は自然由来の成分を使用しており、適切に処方された場合には安全性が高いといわれています。ただし、一人ひとり、からだの反応が異なるため、まれに副作用があらわれることもあります。
一般的な副作用は以下のような症状ですが、頻度は低く、軽度なものが多いです。
胃腸の不快感
ごくまれに胃腸の不快感や軟便、下痢などの症状があらわれることがあります。
眠気や倦怠感
加味逍遙散には鎮静作用があるため、眠気や倦怠感がまれにあらわれることがあります。
アレルギー反応
体質によっては、加味逍遙散の成分に対するアレルギー反応が起こることがあります。皮膚にかゆみや赤みが出てきた場合は、医師または薬剤師に相談しましょう。
漢方は専門家に処方してもらうのがベスト
漢方薬は一人ひとりの状態やからだの反応に合わせて処方されるため、適切な使用方法や適切な用量を守ることが重要になります。また、医師や薬剤師に症状や健康状態を正確に伝えることで、副作用のリスクを最小限に抑えることができます。
漢方薬は、効果や使い方に個人差があります。「あんしん漢方」などの専門家の指導のもとで正しく使用することで、漢方薬の利点を最大限に活かすことができます。
更年期のメンタル不調には加味逍遙散を活用
加味逍遙散は、ストレスや不安感、うつ病、更年期障害などの精神的な不調に効果が期待できる漢方薬です。ただし、一人ひとりの体質や症状に合わせて使用することが重要です。
漢方薬の効果を十分に感じることができるように、漢方薬を利用する場合には専門家に相談しましょう。