果物の消費量は減少傾向
果物を食べない人が増えています。厚生労働省では「健康日本21」の改訂に伴い、1日の果物は200グラムを摂取の目標値としています。しかし、果物の消費量は減少傾向にあります。中でも20~40代の摂取量は少なく、男性はさらに少なくなる傾向があります。料理をあまりしない、外食や中食が多いという食生活をしていると、果物を食べるタイミングを見つけるのは難しいものです。
果物を食べない理由として、「値段が高い」「生鮮品なので腐りやすい」「皮を剥く、切るなどの手間が面倒」とさまざまな理由が挙げられます。また、「バナナはおやつに入りますか?」と言われるように、果物は食事というよりもおやつ、間食、嗜好品などと捉えられることが多いため、習慣によって食べる人と食べない人に分かれてしまうのは理解できます。
ビタミンやミネラル、食物繊維取れる果物
果物のよさを考えると、栄養面ではビタミンやミネラルが補給できることや食物繊維の摂取などがあげられます。間食と捉えると、低カロリーであることもうれしいポイントです。砂糖などを使った嗜好品と違い、口の中をさっぱりとさせ、糖の要求にはつながらず、リフレッシュにも向いています。
ここ数年で、果物の摂取を増やすきっかけとして、果物の自動販売機、フレッシュオレンジジュースができる自動販売機、カットフルーツ、冷凍フルーツなど、果物を少し加工して、食べやすい状態で販売される商品が増えてきました。ただ、日常で果物を食べる習慣のない人を、購買動機につなげるのは難しいかもしれません。
完熟ドライみかんは「あんず」のような甘さ
ファミリーマートで「完熟ドライみかん」を発見しました(198円で購入)。ドライフルーツといえば果物の加工品として定番ですが、みかんは珍しいと袋を開けてみたところ、みかんの外皮は剥かれ、ドライになった房が入っています。ジャリッとした砂糖はついていないタイプです。
原材料は、みかんと砂糖が中心で、1袋26グラムで91キロカロリーと低く、大小約10房ほどが入っています。口に含むとびっくりです。オレンジピールのような苦味を想像していましたが、味わいは「あんず」のような酸味のある濃厚な甘さ。ちょっと甘さが欲しいときにはピッタリの味わいです。
本物のみかんを食べたくなる
フレッシュな味わいなので、2~3房食べながら、「最近、みかんを食べていないな」と思い出し、本来のみかんも食べたい気分になってきました。
日常生活で習慣がないと離れていきがちな果物ですが、野菜とともに摂取量を増やすことで生活習慣病の予防にもつながります。まずは、ドライみかんを噛み締めて、果物を日常生活に取り入れるところから始めてみてください。