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<40代・50代の肌に>リニューアルされた無印良品エイジングケアの実力を確かめよう!

<40代・50代の肌に>リニューアルされた無印良品エイジングケアの実力を確かめよう!
エイジングケア
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人気の「無印良品」のコスメがリニューアル! どこが変わった?

無印スキンケアシリーズ人気の秘密

無印良品のコスメは、シンプルでありながらも高品質なラインアップが魅力で、幅広い年代に人気があります。その理由として考えられるのは以下のような点です。

  1. 合成香料無添加、無着色、無鉱物油、弱酸性、パラベンフリー、アルコールフリー
  2. 販売方法が手広く入手しやすい
  3. コストパフォーマンスがいい
  4. そのものズバリの名前で内容がわかりやすい
  5. シンプルな容器
  6. 容量のラインアップが幅広い
  7. 環境にやさしい
     

リニューアル後も、魅力はほぼ変わりません。

主な「無印良品エイジングケアシリーズ」リニューアルのポイント

無印良品のエイジングケアシリーズのリニューアルには、全体として大きく4つの変更があります。

フェノキシエタノールフリーに

従来の合成香料無添加、無着色、無鉱物油、弱酸性、パラベンフリー、アルコールフリーに加え、防腐剤であるフェノキシエタノールがフリーになりました。

フェノキシエタノール は、極めてまれに有害な反応をおこすことがある物質です。いくつか研究のデータを参照すると、被験者3055人のうち1人にアレルギーと考えられる症状が報告されています。

米ぬか発酵液を配合

米ぬか発酵液は無印良品が独自に開発したうるおい成分です。7種のビタミン、8種のミネラルを含有した山形県産の米ぬかを使用しています。

一般的に、発酵は物質が菌によって人に有益に変化することを指します。発酵によって、原料に含まれていなかったアミノ酸などが作られ、人の肌に住んでいる常在菌のバランスを保ちやすくなるとされます。また、米ぬかの発酵で、抗酸化能 が上昇する実験結果も得られています。

エイジングケア機能成分を追加

米ぬか発酵液以外にも、エイジングサインにアプローチする機能成分を新しく配合しています。主な成分の働きを紹介します。

  • ビタミンC誘導体(物質名:テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)
    いろいろな肌トラブルに働きかけるビタミンC誘導体の中でも肌に入りやすいと言われている油溶性のビタミンC。
  •  レチノール誘導体(物質名:パルミチン酸レチノール)※一部、配合されていない製品あり
    シワや肌荒れの成分として多用されているレチノールを安定化した物質。肌でレチノールに変化する。
  • セラミド(物質名:セラミドNP)
    セラミドの中でも肌への親和性が高い「ヒト型セラミド」と呼ばれる成分のひとつ。バリア機能を回復させる力に優れている。
  • アミノ酸(物質名:アラニン、アルギニン、グルタミン酸Na、セリン、プロリン)
    肌を作っているタンパク質の構成成分。肌を保湿しているNMF(天然保湿因子)の65%を占める。分子量がコラーゲンなどより小さいので角質層に浸透しやすい。
  • ヒアルロン酸(物質名:ヒアルロン酸Na)
    人の真皮層に存在し肌のハリや弾力を作り出している多糖類。肌につけると水を含み、肌の水分を維持しやすくする。

容器のデザイン・材質が変更に

容器の材料に、100%再生プラスチックが採用されました。また、ボトルはなで肩の形状で透明に。品名表示も、直線を使った中央ぞろえのデザインから、文字だけを左寄せに記載して文字は大きめに、よりシンプルな印象にリニューアルされました。

スペシャルケアのラインアップが登場

いままで、化粧水、乳液、クリームなどシンプルな製品が多かった無印スキンケアですが「エイジングケアスリーピングマスク」「エイジングケアデコルテミルク」など、シーンや使う場所を限定したスペシャルケアのアイテムが追加されました。

無印良品のエイジングケア|なにが変わった?変わらない?

無印良品のエイジングケアシリーズには従来、「エイジングケア」と「エイジングケア薬用」の2シリーズがありました。今回リニューアルされたのは「エイジングケアシリーズ」の一部です。

今後、各シリーズが順次リニューアルされると考えられますが、2023年12月時点では医薬部外品である「エイジングケア薬用」のシリーズは従来のままのラインアップで発売されています。

リニューアルされたエイジングケアシリーズ

季節を問わず肌の乾燥が気になる人や乾燥による肌トラブルを起こしやすい人、肌のカサつきやゴワつきが気になる人に向けたシリーズです。

リニューアル後の製品は以下の通りです。

  • エイジングケア化粧水(詰替用・携帯用あり)
  • エイジングケア乳液(詰替用・携帯用あり)
  • エイジングケアクリーム
  • エイジングケアオールインワンクリーム
  • エイジングケアデコルテミルク
  • エイジングケアトリートメントオイル
  • エイジングケアスリーピングマスク
  • エイジングケアハンドクリーム
  • エイジングケアリップケアエッセンス

以前は「高保湿タイプ」というラインアップがありましたが、今回リニューアルされていません。エイジングケアシリーズはリニューアルで高保湿化していますので、今後どうなるかは不明です。

従来のラインアップのまま販売されている「薬用」シリーズ

今回のリニューアルには「薬用」のシリーズは含まれていません。「薬用」という名称がついている製品は「医薬部外品」のうちの「薬用化粧品」に分類されます。

医薬部外品は化粧品とは違い、有効成分が規定量以上含まれています。「薬用リンクルケア」シリーズであればナイアシンアミド、「薬用美白」シリーズであればトラネキサム酸やビタミンC誘導体が有効成分にあたります。

無印良品のホームページでは、薬用リンクルケアはエイジングケアシリーズに含まれていますが、ここではわかりやすく「薬用」シリーズとして紹介します。
 

小じわの悩みにこたえる「薬用リンクルケア」

リンクルという言葉は「顔などにできた小じわ」を指します。「薬用リンクルケア」という名称の商品は「エイジングケア薬用リンクルケアクリーム」と「エイジングケア薬用リンクルケア美容液」の2つがラインアップされています。ともに有効成分としてシワ改善の効果・効能を持つナイアシンアミドが規定量配合されています。

ビタミンC誘導体とトラネキサム酸配合の「薬用美白」

また「薬用美白」には、ビタミンC誘導体とトラネキサム酸が規定量以上配合されているほか、11種の天然美肌成分が処方され、日焼けによる肌ダメージが気になる人や・シミや肌のくすみが気になる人に向けたシリーズになっています。

このうちビタミンC誘導体はメラニンの生成を抑えてシミ・ソバカスを防ぎ、トラネキサム酸は炎症を抑えて肌荒れを防いでくれます。

「薬用」っていいの?

「薬用」という名前がついている製品には、効果効能が認められている「有効成分」が規定量以上配合されています。

肌悩みがはっきりしてくる40代・50代なら「薬用リンクルケア」や「薬用美白」を選ぶのもおすすめです。ただし、肌には個人差がありますので、自分の肌にあわせて商品を選んでください。

40代・50代にもピッタリ!評判の無印良品エイジングケア5選

無印良品「発酵導入美容液」 <容量/50mL、 参考小売価格/1,990円>

保湿成分が角質層まで浸透しやすいなめらかな肌に

水を不使用。成分の65%以上が肌にハリとうるおいを与える米ぬか発酵液を使用した美容液です。化粧水の前に使用します。8月に発売されて以来、コストパフォーマンスの高さでSNSでも噂になっている商品です。洗顔後化粧水の前に使用するとて、化粧水が角質層まで浸透するのを助けます。

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無印良品「エイジングケア薬用リンクルケアクリームマスク」<容量/80g、参考小売価格/1,990円>

シワ改善成分を配合した美容液

有効成分として、シワ改善成分のナイアシンアミドを配合。12種の天然美肌成分とヒアルロン酸、コラーゲンなど6種の機能成分も配合。コックリした使用感で、乾燥やシワが気になる肌を保湿してくれます。翌朝のしっとりした肌に驚きの声が多数寄せられるバズコスメです。

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無印良品「エイジングケア乳液」<容量/200mL、参考小売価格/2,290円>

エイジング成分と保湿成分をバランスよく配合

乾燥しがちな肌にうるおいを与えて、ふっくらとしたハリ肌に導きます。肌へのやさしさと、肌に不足しがちなうるおい成分や機能成分を追加。

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無印良品「エイジングケアトリートメントオイル」<容量/50mL、参考小売価格/2,490円>

さらっとした使い心地の美容オイルで翌朝しっとり

肌なじみのよい2層オイルがハリのある肌に整えます。乳化のための界面活性剤を使っていません。キャップを閉めた状態でよく振って、混ざった状態で適量を手にとり、顔全体になじませてください。

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無印良品「エイジングケアスリーピングマスク」<容量/100g、参考小売価格/2,490円>

固めのクリームがよく伸びて使いやすいスリーピングマスク

スクワランなどのさらっとしたオイルを配合したクリーム。翌朝の肌をもっちりハリのあるなめらかな肌に整えます。スリーピングマスクは夜のスキンケアの最後に使うマスクです。韓国コスメがら広がり、寝ている間も保湿ケアができるとスキンケアに取り入れる人が増えています。乾燥しやすい冬の夜には特におすすめ。

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大容量を使いきれる?買うのは開封後3カ月以内に使い切れる量を

無印良品では化粧品は未開封では3年、開封後3カ月で使い切ることを推奨しています。購入するときは、3カ月以内に使い切れる量を選びましょう。大容量はお得ですが、使いきれなければ意味がありません。

冷蔵庫で保管する人もいますが、温度変化によって成分が結晶化したり変化することがあります。3カ月以内に使い切れる量を購入するようにしてください。

無印良品のエイジングケアコスメはリニューアル後も40代・50代におすすめ

無印良品のエイジングケアコスメは、40代・50代にもおすすめです。一部リニューアルされて、よりエイジングに特化した処方になりました。他にも、従来からあったリンクルケアや美白など肌悩みに対応した「薬用」の商品も販売されています。コストパフォーマンスも比較的いいので、自分にあうか気軽に試してみましょう。

写真:東京都江東区の無印良品(鴨川一也撮影)

執筆者
薬剤師ライター
桜会 ふみ子
薬剤師。Positive&Relax A-F-C代表。東証一部上場の製薬企業で医薬品・医薬部外品について25年以上の実績を持つ。「自分らしさにOKをだして輝く女性」が増えてほしいという思いで活動中。日本化粧品検定特級コスメコンセルジュ。