ダイエット

【外食・コンビニ健康法】どうとんぼり神座「こんにゃくラーメン」

【外食・コンビニ健康法】どうとんぼり神座「こんにゃくラーメン」
予防・健康
文字サイズ

ラーメンは週何回食べていいか?

気温が下がって、朝夕が肌寒くなってくると恋しくなるのがラーメンです。先日、「ラーメンは週何回食べて良いですか」と質問をいただきました。難しい質問です。

現代のラーメンは昔のように、味噌、醤油、塩といった単純な分類ではなく、家系ラーメン、二郎系ラーメンなど、有名店の味の系列ラーメンや、味の特徴を伝える「背脂系」「淡麗系」「ドロ系」「魚介系」、さらに地域ごとに特徴的なラーメンもあり数え切れません。

麺の種類、スープの種類、トッピングなどによっても分類が分かれています。もはや「ラーメン」と言われただけでは、どのぐらいのカロリーや脂質を取っているのかわかりかねるのです。

前述の質問には「1週間に1回以上食べていたら多いかもしれません」と回答をしました。ラーメン1杯のカロリーは700~2000キロカロリー以上までと幅が大きいですが、共通しているのは、「カロリー高め、脂質高め、塩分高め」。1週間に数回食べていれば、どのラーメンでもオーバーするはずです。

どこかに健康的なラーメンはないかと求めていたら、最近、私のオフィスのそばにできたラーメン店、「どうとんぼり神座(かむくら)」で「こんにゃくラーメン」(890円)を発見しました。

こんにゃく麺で糖質ゼロのラーメン

この店のラーメンは、白菜の甘味が加わった醤油ベースのスープに白菜がたっぷりと入り、大きなチャーシューが特徴。1杯のラーメンに1日の野菜摂取量350グラムのうち約3分の1以上の白菜150グラムを使用と書かれています。

席に運ばれてきた「こんにゃくラーメン」(麺の糖質はゼロ。カロリー非公表)にも白菜が入り、チャーシューが1枚のっています。驚いたのはこんにゃく麺は透明がかった白色で「これは白滝ですか」と言いたくなるほどだったことです。

実際、ひと口食べてみると食感はまさに白滝。ここまで、こんにゃくに寄せた麺は初めてですが、スープとほどよく合わさるので、不満はありません。

ここに、卓上にある唐辛子入りのにらをトッピングしてみました。にらと辛味がアクセントになって、甘めのスープとよく合います。トッピングメニューにある煮玉子(130円)をのせれば、中華風のすき焼きを食べているようです。

弾力があるこんにゃく麺は、普通の麺と違って伸びる心配がないため、ゆっくりと味わえます。にらを加えて、味変をしながら最後までしっかりと楽しめ、大満足でしたが、ラーメンとしてはかなり低カロリーに収まりました。白菜150グラムに緑黄色野菜であるにらも加え、バランスも少し整えられた気持ちになります。さらに、スープを残せれば、塩分も減らせます。

秋の夜長、ラーメン店の灯に吸い込まれがちですが、健康的なラーメンもぜひお試しください。

解説・執筆者
管理栄養士
浅野 まみこ
1975年生まれ。管理栄養士。食と健康のコンサルティング会社「エビータ」代表取締役。1万8000件以上の栄養相談の経験を元に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)を著し、企業のコンサルティング、テレビ出演、講演活動を行う。